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高橋桃子:道具で絞る(仮)
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Published: April 16 2013
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高橋桃子:道具で絞る(仮)

KUNST ARZT では、高橋桃子の個展を開催します。
高橋桃子は、100円均一ショップなどで入手できる日用雑貨を絞り染めの道具として使用し、そのモノの形状を生かした絞り染めをメインモチーフに、美しい構成力のある絵画作品を展開してきました。
絆創膏、ネックレス、排水溝シール・・・使い捨てのように大量生産される現代消費社会の安価なモノたちのシルエットであるというのに、伝統工芸美をも感じさせてしまうところが、彼女の作品の魅力の一つです。
本展では、モノの形状を生かしつつ、さらに、これまでは技術面での制約によって制限されていた、絵画的イメージを生かす試みがなされます。注目して頂ければ幸いです。 (Kunst Arzt 岡本)

[作家コメント]
現在、私は絞り染めという技法で作品を制作している。
絞り染めとは布に物理的圧力を加え、染料の侵入を糸や板などで防ぎ、絞った後を染料の滲みで表現する染色技法の一つである。100円均一やホームセンター、スーパーなど・・手に入る物を糸や板の代わりに使用することで私は独自の絞り染めを展開している。
普段、私たちが当たり前のように使っている物には形があり、用途に合わせた意味がある。そして製品として成り立っている物の形はとても完成されたものであり、美しい。
私は物が持つ形に依存し間接的に手を加えることで描くこととはまた違った新たらしい可能性を追求している。
また、今までは道具・技法に依存することで技術面での制約が多くなり、私自身のイメージを排除することで作品として成り立たせてきた。しかし、それでは絵としては弱いのではないか?という疑問が私の中にずっとあった。今回の個展では従来のコンセプトに加えイメージとはなにか?ということに着目しなが製作している。

[作家プロフィール]
1986年11月 大阪で生まれる
2006年4月 京都造形芸術大学入学 美術工芸学科染織コース
2009年3月 新生モスリンファッションショー 出品
7月 グループ展 「自由研究展」
8月 京都芸術系大学学生デザイン作品「いとへん展」出品
2010年4月 京都造形芸術大学大学院入学 芸術研究科芸術表現専攻 
6月 京都芸術系大学学生デザイン作品「いとへん展」出品
11月 グループ展「染織の旅に出かけよう」
2011年4月  個展「ハナ・・イロ クサノイロ」
2013年10月 東京の千疋屋ギャラリーにて個展開催予定

全文提供:KUNST ARZT


会期:2013年6月25日(火)~2013年6月30日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月
会場:KUNST ARZT

Last Updated on June 25 2013
 

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