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長坂常 / スキーマ建築計画:happa ホテル
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 6月 25日

スキーマ建築計画 happa ホテルのプラン | 画像提供:青山|目黒 copyright(c) Jo NAGASAKA

長坂常は1971年生まれ。98年 東京藝術大学美術学部建築学科卒業 同年 スタジオスキーマ (現 : スキーマ建築計画 )開設。現在に至ります。

07年移転の現在地への移転の際に、長坂は元運送会社であったこの4m越える天井高の物件に、最小限(無塗装の壁&最高の技術に選る漆喰壁など)で最大の効果(駒沢通りに面して全面ガラス貼のサッシュ、2階建てのオフィスなど)を生み出す的確なデザインを計画し、複合オフィス+ギャラリー「happa」を竣工しました。

同07年の集合住宅1棟の改修計画「 Sayama Flat 」では、図面を用意せずに、現場を何度も検証することにより判断、一切足さずに引くだけで空間をリノベーションすることを試みは、海外でも高い評価を得て、独のバウハウスアワード2008 にて2位を受賞しました。

この後も恵比寿に移転したNADiffの内装設計ほかでも、「ある傾向/作風を持ったデザイン」ではなく「既にある状況を一旦肯定して、増幅させる箇所、差し引く箇所を判断する、dub mix的コンセプト」重視のデザインを展開しております。

本展で長坂は、この複合オフィス+ギャラリー数カ所を改修し新たなホスピタリティを追加して、「ホテル仕様」にします。もちろん「ホテル」であるからにはショップ、ブックストア、カフェなどのテナントも充実し、会期中は実際にご宿泊が可能です。

また前作の「PACO」に続き、細部にも最高の技術を結集。最新極小LED照明は岡安泉、ベッド回りやカーテンなどを森美穂子、塗装になかむらしゅうへい。贅沢に配しながら、同時にそれぞれを自律した最新プロダクツとしてもお披露目致します。

ギャラリーと言えばギャラリー、事務所と言えば事務所、アトリエと言えばアトリエ、のこの物件で「ホテル」と言う側面がどのように挿入されるのか。ぜひ、みなさまのご宿泊、御高覧を楽しみに御待ち申し上げます。

※全文提供: 青山|目黒

最終更新 2009年 8月 01日
 

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