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three 次 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 3月 14日

左から
伊藤 慶二
"墳"

13 x 25 x 7 cm 2012年

国島 征二
Wrapped Memory "詩集"
ミクスドメディア
22 x 36 x 5 cm 2012年

鯉江 良二
"器"

20 x 24 x 14 cm 2010年

近しい地域に住まう同世代だからこそ、無意識のうちにも互いの活動を眼の端に留め、響きあう者がいる。伊藤慶二、国島征二、鯉江良二、古希を過ぎても尚、コンスタントに制作を続ける三人の作家。東海の地より世界へ向けて数多くの作品を送り出してきた彼らも、そのような関係性ではないだろうか。しかしこの三人の作品が一同に介する光景、これは滅多に見られないものでもある。

ライフスタイルと言えば格好良くも聞こえるが、それは紛うことなく「生き様」だ。自らの歴史を哲学を精神を祈りを怒りを、徹底的に己を律し抑制した表現に託し、或いは、敢えて爆ぜる火の力と共に解放し、また、巨大な物質を相手にする傍ら降り積もる日々を慈しむ。生き様が作品であり、ものづくりが生きることそのものと言うべき作家たち。

三人とも次男であり、名前に[二]がつくから「Three 次展」の命名は、常にチャレンジし続ける三作家の[次]なる展開をも感じられるような展覧会になればとの思いからである。かつて、今、そしてこれからの予感。三つの[next]が交差する時、ギャラリー空間にどのような異化作用をもたらすだろう。

春の訪いを肌に感じながら、三人三様の世界、それらが混じり合った時に生まれる新たな空気を、ぜひ体感してください。


全文提供:L Gallery, F1
会期:2013年3月9日(土)~2013年3月31日(日)
時間:13:00 ~ 20:00
会場:L Gallery, F1
最終更新 2013年 3月 09日
 

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