吉川民仁:kind of green |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 8月 08日 |
抽象絵画による表現を追求し続け、その優れた色彩感覚と、観る者にさまざまな想像をかきたてさせる豊かな線描表現が評価される吉川民仁。鎌倉画廊での個展は、1990年の初出展から今回で8回目を数えます。 白・黄色・ピンク・青などを基調とした画面に、絵筆やペインティングナイフなどを用いた、あるいはチューブから直接絞り出された数々の色たちが飛散する吉川の作品。風や光、四季など自然のなかからインスピレーションを得た作品を数多く発表し、その独特な透明感と躍動感、色彩によるハーモニーは、「観る側のキャパシティーを大切にしたい」という作家の思いと重なりながら鑑賞者の心に入り込みます。「近作のバックボーンには軽快なJAZZ音楽の要素が加わった」という作家が、今展では “kind of green”というタイトルのもと、緑や青、黄などを基調とする作品をはじめ、ドローイングも含めた大小約20点の新作を発表します。また、鉄を用いた立体作品も初出展致します。 初期の石膏パネルにアクリル絵具を用いた手法からキャンバスに油彩中心の表現に移行して6年あまり。画家としてのキャリア20年を数えてなお、その感性が生み出す清々しい若葉のような新作をぜひご高覧下さい。 1965 千葉県生まれ 全文提供: 鎌倉画廊 |
最終更新 2009年 5月 09日 |