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超然孤独の風流遊戯 小林猶治郎展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 1月 15日

≪擡頭≫ 1929年  91×117㎝ 栃木県立美術館所蔵

画家・小林猶治郎(こばやし・なおじろう/1897 年静岡生まれ)は、生前から作品を売らず、ひとり自 適に油彩画を描いていた画家です。画家付き合いもあまりせず、名声にも無頓着だったため、ほとん どの作品がアトリエに残されたまま今日に至っていました。そのごく一部は練馬区立美術館、栃木県 立美術館、千葉市美術館、板橋区立美術館などによって評価され各館の所蔵品となり、コレクション展 などで紹介されてきました。しかし猶治郎の画業の全貌はこれまで明らかにされることなく、知られざ る画家となっていました。
このたび当館では、練馬区豊玉にあった画家のアトリエを調査し、残されていた作品の修復作業を 行いました。これを機に、神戸にあって阪神大震災時にキャンバスに穴の開いてしまっていた猶治郎 の代表作《なぎさ》も、あわせて修復しました。本展は作品調査、修復作業を経て、画家・小林猶治郎の 全貌に迫る試みです。今よみがえる画壇からはみ出した稀有な画家の姿に、ぜひご注目ください。

□観覧料 一般500円/高・大学生および65~74歳300円/中学生以下および75歳以上無料
*その他各種割引制度あり *本展チケットで同時開催「富田有紀子展」もご覧いただけます


全文提供:練馬区立美術館
会期:2013年2月17日(日)~2013年4月7日(日)
時間:10:00 - 18:00(入館 - 17:30)
休日:月
会場:練馬区立美術館
最終更新 2013年 2月 17日
 

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