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石川直樹:Manaslu
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 11月 21日

石川直樹:Manaslu

世界をフィールドに旅を続ける写真家であり、ノンフィクション作家としても活躍する石川直樹の写真展「Manaslu」を2012年11月23日(金・祝)から開催します。

石川は今年9月30日、「精霊の山」というサンスクリット語を語源に持つマナスル(8163メートル)の登頂に成功。本展では、その約1カ月間以上におよぶ遠征で撮影した写真を展示します。

マナスルは世界に14しかない8000メートルを超える「神々の座」の一つ。刻一刻と表情を変え、時に雪崩によって登山者を飲み込んできた厳しい山です。これまで北極から南極までの人力踏破や気球での太平洋横断挑戦、七大陸最高峰の登頂など、常に旅の中に身を置いてきた石川。日常の内と外を周遊し、此岸と彼岸を往還するその眼でとらえた8000メートル峰の景色とは。

[作家コメント]
マナスル(標高8163メートル)は世界で8番目に高い山である。ネパール中央部、ヒマラヤ山脈に位置し、1956年に日本隊が初登頂したことでも知られている。2012年9月30日、ぼくはこの山に中判カメラを携えて登頂し、その日のうちにベースキャンプまで下山して、全ての力を使い果たした。頭も肉体も真っ白になったが、一ヶ月以上におよぶマナスル遠征を共にした35本のフィルムに、その過程は克明に刻み込まれていた。SLANTは小さな空間だが、あの高い山の姿と、そこで過ごしたかけがえのない時間が凝縮されている。ぜひ多くの人にこれらの作品を見てほしい。

石川直樹

[作家プロフィール]
石川直樹 NAOKI ISHIKAWA

1977年東京生まれ。
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞した。著書に『いま生きているという冒険』(イーストプレス)、『全ての装備を知恵に置き換えること』(集英社)、開高健ノンフィクション賞を受賞した、『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。

《関連企画》
オープニングトーク
日時:11 月 23 日 ( 金・祝)15:00〜
会場:金沢 21 世紀美術館シアター21
料金:1,000 円(税込み)
写真集/「Manaslu」石川直樹
発行:SLANT
仕様:オールカラー、36 ページ
価格:未定

全文提供:SLANT


会期:2012年11月23日(金)~2013年2月3日(日)
時間:11:00 ~ 19:00
休日:月曜、火曜(祝日開廊)※年末年始休廊あり
会場:SLANT

最終更新 2012年 11月 23日
 

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