展覧会
|
執筆: カロンズネット編集3
|
公開日: 2012年 11月 16日 |
伝統的な木版画や日本画の技法を駆使し、箔や和紙を幾層にも重ねることで 皮膚感覚を確かめる吉田潤は、自然界に存在する不完全なものたちを融合さ せることで、さらなる高みを感じさせる物語性豊かな世界観を表現します。 hpgrp GALLERY TOKYOでは初めての個展となる本展では、新作10点以上を 発表する予定です。 日本画、版画、絵画の領域を自在に行き来し、様々な要素を接いでいくことで 作り出される吉田潤の物語を是非ご高覧ください。
[作家コメント] 伝統的な木版画や日本画の技法を駆使し、箔や和紙を幾層にも重ねることで皮膚感覚を確かめる吉田潤は、自然界に存在する不完全な ものたちを融合させることで、さらなる高みを感じさせる物語性豊かな世界観を表現します。 hpgrp GALLERY TOKYOでは初めての個展となる本展では、新作10点以上を発表する予定です。 日本画、版画、絵画の領域を自在に行き来し、様々な要素を接いでいくことで作り出される吉田潤の物語を是非ご高覧ください。 想像するイメージに近づけるために鉛筆で執拗なほどに形を厳選し、精度を上げ、それをさらに刃物で形を膨らませ、削ぎ落とす。再度、刃物によ って板に作られたイメージは自分の体の重みをかけ、墨を使い湿度があるものとして和紙に記憶されてゆく。想像せよ。劣化と捉えるか進化と捉え るか。自分の手が介在しないところで作品は意志を持ち自らを進化させる。頭の奥のほうにある無数の記憶を呼び覚まし、コラージュして自らの視 覚的欲求に満足できる強度を持ち快楽に浸れる作品。現実を切り取りながらも歪みを覚える空間。和紙によるレイヤーは体の形を維持している 皮膚的要素でもあり、器官の一つである。目でみえるものがすべてではない。みえないものをもみえるものにする。そうして物語は紡ぎだされる。
―吉田潤
[作家プロフィール] 吉田 潤 / Jun Yoshida
1982 東京都生まれ 2006 東京藝術大学絵画科日本画専攻 卒業 2008 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程版画専攻 修了 2009 同大学大学院研修生 修了 2010〜東京藝術大学美術学部絵画科 油画・版画 教育研究助手 Jun Yoshida 個展 2010 ichika (ギャラリーSO/静岡) 2009 吉田潤展 (ガレリア・グラフィカ bis/東京) 2008 Nursery tale (Pepper\\\'s Gallery/東京) グループ展・賞歴 2011 北爪潤・吉田潤「ピリオド」 (hpgrp GALLERY TOKYO/東京) GTS 隅田川新名所物語 (隅田川リバーサイドギャラリー/東京) HOGAS-東京藝術大学版画 STAFF 展- (みゆき画廊/東京) 東京藝術大学油画教員展 (日本橋高島屋美術画廊/東京) 2010 三人展 澁谷忠臣 吉田潤 アデラ・リボウィッツ (hpgrp GALLERY TOKYO/東京) HOGAS-東京藝術大学版画 STAFF 展- (みゆき画廊/東京) 阿波紙と版表現展 2011-凸版・凹版- (文房堂ギャラリー/東京) アダチ UKIYOE 大賞 大賞受賞 News 展 (東京藝術大学/東京) 2009 東京版画 Exhibition x Auction (表参道 GYRE/東京) TOKYO GEIDAI HANGA COLLECTION (表参道 GYRE/東京) 2008 平成 19 年度 東京藝術大学 卒業・修了展 (東京藝術大学/東京) 日本版画招待展 (半島美術館/上海) print portfolio exhibition 「移行 umsteigen」 (オーストリア大使館/東京) Young Artists Prints Fair (紀伊国屋書店/東京・新宿) UTM 「伝統と現代」 ドキュメント展 (浅草公会堂/東京) 5 人の新人作家展 (ギャラリーゴトウ/東京) Visual Contents X (SAN-AI-GALLERY/東京) 2007 UTM 浮世絵と伝統-現代版画展- (浅草公会堂/東京)
オープニングレセプション:12 月 7 日(金)19:00-21:00
全文提供:hpgrp GALLERY TOKYO
会期:2012年12月7日(金)~2012年12月30日(日) 時間:11:00 ─ 19:00 休日:月 会場:hpgrp GALLERY TOKYO
|
最終更新 2012年 12月 07日 |