梅津奈保子は、乾漆技法を使った照明作品や室内装飾品などを中心に制作しているアーティストです。近年は漆による作品で構成される展覧会を精力的におこなっており、アーティストとして非常に注目される存在となっています。漆芸を現代の生活に取り入れるという伝統工芸と現代アートの融合は私達に新しい視点を与えてくれることでしょう。 漆などに代表される日本の伝統工芸は近年高い注目を浴びており、その技術の高さを再評価しようという動きがある一方で、それに現代的な意味を付加しようとしているアーティストも出てきています。
今回の個展が漆の美しさや繊細さを存分に感じさせる展覧会になると同時に、そのような新たな表現の可能性を開くことを期待しています。この機会に、梅津奈保子の個展「まどろむ」にご来場していただくこと心よりお待ちしております。

［作家プロフィール］
梅津奈保子 Naoko Umezu

2007年 東京藝術大学芸術学部工芸科卒業
2009年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了

≪展示≫
2006年 培材大東京藝術大漆芸交流展（韓国培材大学）
2007年 二人展うめづくし（hygge gallery）
2009年 クラフトマン達が作った一軒の家（リビングデザインセンターOZONE）
新生の時2009若者たちの漆芸（石川県輪島美術館）
二人展うめづくし（AYUMIgallery）
2011年 公募展ARTLABO X6月展（The Artcomplex Center of Tokyo）
個展漆のしずく（The Artcomplex Center of Tokyo）
公募展ARTLABO X 最終展示審査（The Artcomplex Center of Tokyo）
アートコンプレックスセンター５周年記念展（The Artcomplex Center of Tokyo）
2012年 個展 The form of URUSHI（EXCY GALLERY NY）
東京藝術大学創立125周年記念事業 漆芸 奇跡と未来（東京藝術大学大学美術館）

≪受賞≫
2009年 漆工奨学賞（日本漆工協会）
デザインセンター賞（日本ペイント）
2011 年 ARTLABO X 大賞（The Artcomplex Center of Tokyo×giant mango）