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Yositaka TAKAGI
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Published: October 30 2012

 

時速200キロで空を飛び、急旋回するツバメ。高木義隆は赤や青の一色のグラデーション(濃淡)を背景に、そんなツバメをデフォルメして描いています。反らした胸と抜け落ちた羽根は躍動感の表われ。背景とのバランスによってコンポジション風に仕上げています。写真は「hysteria」(53×45.5センチ、パネル、綿布、アクリル)。 鮮やかな背景を描くのに使うのはスプレーガン。マスクをつけて息を凝らし、40センチほど離れたところから霧状の絵の具を画面に吹きつけます。スプレーガンを使えばグラデーションをきれいに出せますが、描き直しはできません。高木によると、秋の澄みわたった晴天の日こそ「制作にはもってこいの日」。湿度が低い方が、油混じりの水を飛ばして画面を汚す恐れがないからです。
高木は10年余り前まで、家具や食器など身の回りの物をタッチ(筆触)を活かしながら描いていました。筆触を消す方向に転換しかけたときに出会ったのがツバメ。ある日、アトリエに飛び込んできたツバメ見て、モチーフに使うことを思い立ち、今の作風ができました。
もともと背景の色は空の青や夕焼けの赤でしたが、やがてピンクや緑が加わりました。今回の個展では、パネルに樹脂を塗ったり漆喰(しっくい)を塗ったりすることで質感に変化をつけた作品も出品します。

[作家プロフィール]
高木義隆(たかぎ・よしたか) 
1972年大阪生まれ、93年大阪美術専門学校卒。94年からギャラリー白(大阪市)、CUBIC GALLERY(同)などで個展多数。


全文提供:TACHIBANA GALLERY
会期:2012.11.19~2012.12.1
時間:12:00 - 19:00 (Sat)12:00 - 17:00
closed on Sunday
会場:TACHIBANA GALLERY
Last Updated on November 19 2012
 

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