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生誕 150 年記念 クリムト 黄金の騎士をめぐる物語
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 10月 24日

グスタフ・クリムト《ストックレー・フリーズ》下絵(部分)1908-10 年 オーストリア工芸/現代美術館 Photo: © MAK/Georg Mayer
※この作品は、実物大複製での展示となります。

この展覧会は、愛知県美術館の開館 20 周年記念展として開催されます。 愛知県美術館の所蔵作品、クリムトの代表作《人生は戦いなり(黄金の騎士)》(1903 年)は、わが国の公立美術館が収蔵した最初のクリムトの油彩画です。クリムトの画業において重要な位置を占めるこの作品は、世界各地で開催されてきた重要なクリムト展にたびたび出品され、その存在を世界的にも広く知られるようになりました。 この《人生は戦いなり》のメインモチーフである「黄金の騎士」のイメージは、寓意に富んだ《ベートーヴェン・フリーズ》(1902 年)に描かれた騎士像に直接由来しています。また金を多用しつつ、平板で幾何学的な装飾性は、当時のウィーンを取り巻く美術界の中から生まれたもので、ウィーン工房の作品との共通性が認められます。 本展覧会では、国内外のコレクションによるクリムトの油彩画約 10 点、素描約 30 点をはじめ、ウィーン分離派やウィーン工房など、クリムトが深くかかわったウィーンの美術動向を示す作品群とあわせて、《人生は戦いなり》を様々な側面から検証することで、この作品にまつわる物語をひもときます。

関連事業

◎記念講演会
「クリムトの現代性――『Klimt Gold』2012-13 秋冬コレクションより」
講師: 小篠ゆま (ファッションデザイナー)
日時: 2013 年 1 月 13 日(日) 13:30-15:00
会場: アートスペース A (愛知芸術文化センター12 階)
定員: 先着 180 名
※ 要申込み・聴講無料。
※ 1 人 1 枚の往復はがきで、郵便番号、住所、氏名、電話番号をご記入の上、愛知県美術館企画業
務課「クリムト展」係までお申し込みください。

自身のブランド YUMA KOSHINO の 2012-13 年秋冬コレクションにおいて、クリムトの用いた金色をテ
ーマに作品を発表した、ファッションデザイナーの小篠ゆま氏。彼女を講師に迎え、このコレクシ
ョン発表の過程を中心に、現代のクリエイターにとってのクリムトの魅力を語っていただきます。
[講師プロフィール]
1968年大阪府生まれ。文化服装学院卒業後渡欧。1998年にYUMA KOSHINOコレクションを発表。2012-13
年秋冬コレクションでは、クリムトの用いた金色をテーマに作品を発表。
◎スライドトーク(学芸員による展示説明会)
日時: 2013 年 1 月 11 日(金) 18:30-19:10
2013 年 1 月 19 日(土)、1 月 26 日(土)、2 月 3 日(日) 各 11:00-11:40
会場: アートスペース E・F (愛知芸術文化センター12 階)
定員: 先着 60 名
※ 申込み不要。開始時刻に会場にお集まりください。


全文提供:愛知県美術館
会期:2012年12月21日(金)~2013年2月11日(月)
時間:10:00-18:00 金曜日は 20:00 まで(入館は閉館 30 分前まで)
休日:月(ただし 12 月 24 日[月・振]、1 月 14 日[月・祝]、2 月 11 日[月・祝] は開館)、12 月 25 日(火)、1 月 15 日(火)、年末年始(12 月 28 日―1 月 2 日)
会場:愛知県美術館
最終更新 2012年 12月 21日
 

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