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小山みづほ:Eternity in an Hour
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 10月 11日

 

小山みづほは、昭和の書の大家・桑原翠邦に師事、書宗院で研鑽を積んだ後、徐々に自身の創作活動に移り、近年は文字や言葉を幾何学的、建築的アプローチによって組み立てた作品シリーズを制作しています。主に、万葉集等の古い詩から文字や言葉を取り出して彼女が解釈したイメージ像を設計し、そこに置くべき文字や言葉を的確に配置してゆきます。その行為は古代遺跡の素材を用いて現代建築物を作り上げる作業のように、表れた彼女の作品は、古くもあり新しくもあります。現代芸術に於いて全く新しい創造物というものは無いに等しいと言われ、あらゆるものが既にどこかで発見され、再考され、時代を経て文明が進むほどに複雑化してゆきます。今では読むことすら難しくなった万葉の言葉、古の言葉は、その時代に最新の文明であり文化でした。現代人には読めなくなってしまった古代人の言葉が、小山みづほが抽出した形象イメージによって、古くて新しいものとして蘇ります。 2008年から海外アートフェアーでの発表を機に、彼女の作品は海外でも反響を得始め、2010年には米・サラトガの画廊で個展が開催され、2013年には銀座鳩居堂画廊と、ニューヨークの画廊での個展が予定されるなど、国内外の活動の幅を広げています。


全文提供:北井画廊
会期:2012年10月6日(土)~2012年10月27日(土)
休日:日・月・祝
会場:北井画廊
最終更新 2012年 10月 06日
 

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