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MU[無]─ペドロ コスタ&ルイ シャフェス
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 10月 03日

ルイ シャフェス 「私が震えるのを見よ」 2005 年、鉄にペイント、241(高さ) x 372 x 117 cm、所蔵:セラルヴェス美術館
ⒸRui Chafes Courtesy of the artist

「映画」と「彫刻」という異なる表現領域で国際的に活躍するポルトガルの鬼才、ペドロ コスタとルイ シャフェス。ドキ ュメンタリーとフィクションの境界線に立つユニークな映画監督ペドロ コスタは、ロカルノ国際映画祭、山形国際ドキ ュメンタリー映画祭で受賞するなど高い評価を受け、静謐な映像美と破壊的な世界観の共存する作品で観客を魅 了し続けています。またルイ シャフェスは、ヴェネツィア ビエンナーレ、サンパウロ ビエンナーレ等の国際展にポルト ガル代表として出品するなどの活躍を見せ、主に鉄を用いて彫刻表現のさまざまな可能性を追求しています。 プライベートでも親しい二人が敬愛する日本映画の巨匠小津安二郎監督をしのび、「MU[無]」と名付けられた本展 は、邸宅としての記憶が存在する原美術館の空間を意識して制作された新作各 3 点を加えた映像インスタレーショ ン 5 点、彫刻 5 点の計 10 点で構成されます。ペドロ コスタの代表作「ヴァンダの部屋」「コロッサル・ユース」の映像 素材が、ルイ シャフェスの鉄の彫刻とともにインスタレーションとして新たな形で提示されるのも見どころの一つです。 光と影、動と静―相反する要素が対決し、生み出される空間、時間とは―異なる二つの才能が出会うこの異色の 展覧会で、一期一会の体験をして頂ければ幸いです。


全文提供:原美術館
会期:2012年12月7日(金)~2013年3月10日(日)
時間:11:00 - 17:00
休日:月曜日(祝日にあたる 12 月 24 日、1 月 14 日、2 月 11 日は開館し、翌 12 月 25 日、1 月 15 日、 2 月 12 日は振替休館)、年末年始(12 月 28 日[金]‐1 月 4 日[金])
会場:原美術館
最終更新 2012年 12月 07日
 

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