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Published: September 12 2012

 

音 楽ユニット畦で活動し演奏とともに影絵の制作をしている戸井安代の個展を開催します。 近年発表しているインスタレーション作品では影絵をさらに発展させた展示を行っており、8mm映写機から映し出されるノスタルジックでほのぼのとした世界 は戸井の世界観をより凝縮しています。 今展「息をとめるとき」は日常の中で見出された、ふと息をとめて立ち止まってしまうような瞬間、そのときに五感を通して感じる感覚、例えば一瞬の張りつめ た空気であったり、凛とした佇まいに触れた感覚であったり、と誰でもが一度は感じた事のある感覚を、影絵を中心としたインスタレーションで提示してゆきま す。 戸井は8mm映写機の構造と影絵はともに人の手から紡ぎ出されたテクスチャーを孕んでいて、より陰影を強く映し出す8mmならではの特性が自身の作品に必 要不可欠であると考えています。それは影が実体よりも、そのものに纏うイメージや感覚を広がりを持って伝えるということにも繋がっています。 古来より人は暗闇の中にイマジネーションを持ち想像力を働かせてきました。昨今の夜も明るく照らす生活の中では闇や影に人がイメージする意味は変化してい るのではないでしょうか。 戸井の作品はランプや電灯の時代から現代にさしかかるちょうど狭間にいるような、どこか懐かしい感覚を思い出させてくれることでしょう。

20202

[作家コメント]
2007年にダンス公演の音楽を担当したことから、畔として音楽活動をスタート。
影絵の映像と音楽で、自身の経験した風景や記憶を表現。ライブ活動をする中,音楽家トクマルシューゴやザ・なつやすみバンドなどのPV制作をする。
itokentorio(イ トケン, DJ peaky),fur (佐藤実-m/s, Wasabro Fukunaga V)のバンドメンバー。クラリネット、バスクラリネットを担当する。展示ではフィルムとフォルムの美しさに魅せられて8ミリの映写機を使用。8ミリフィル ムと影絵のもつ懐かしさを混ぜ合わせた映像作品を制作する。時を流れを告げているような 機械の音を出す8ミリ映写機は影絵をより一層深くひきたてる。
今回の展示「息をとめるとき」では日々の生活や出会った人の中に見つけた、ふと息をとめて立ち止まってしまうような瞬間の内側にある空気感を光影、切り絵での空間の表現に挑戦していきます。

戸井安代

[作家プロフィール]
戸井安代

07年より、影絵を使った映像を制作。音楽演奏とともに畔としてライブ活動を行う。
トクマルシューゴ(linne)、ザ・なつやすみバンド(天の川)のPVを制作。
itokentorio(イトケン、DJ peaky)、fur(佐藤実-m/s、Wasaburo Fukunaga V)のバンドメンバーとして
クラリネット、バスクラリネットを担当。


全文提供:20202
会期:2012.9.22~2012.10.30
時間:15:00~19:00
休日:Sun/Wed
会場:20202
Last Updated on September 22 2012
 

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