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Do Ho Suh in between
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 9月 12日

《墜落星-1/5スケール》2008-2012
Courtesy of the artist and Lehmann Maupin Gallery, New York
© Do Ho Suh

アジア、そして世界との間で。韓流アーティストの挑戦。

活躍の場を世界に広げる韓国出身のアーティスト、ス・ドホは、異文化との折衝に身を置き、移動やそれに伴うアイデンティティーの変化をテーマに90年代半ばから布を使った建築的作品や、人型を用いた大型のインスタレーションを制作してきました。アジアの手工芸が持つ繊細さと、集合体のパワーが放つダイナミズムを備えた作品は、驚くほど精巧で、感嘆の声が上がるほど大掛かりなものです。本展は「移動と可動建築」、「ひとびとの力」の2部構成で、日本で初公開となる初期作品から近作まで、ス・ドホの活動を広く紹介します。

家族、伝統、民族などの出自を象徴する「家」をモチーフにした代表作では、軽やかな半透明の布や精巧に作られた模型で、移動の時代の記憶、身体性、個人空間の概念などを視覚化します。さらに個と集団の関係性に目を向けるス・ドホは、パーソナルな視点から、文化、歴史、社会というパブリックなものを見つめていきます。日本の同時代文化から受けた大きな影響も見いだせるス・ドホの造形世界に本格的に迫る展覧会です。

[作家プロフィール]
ス・ドホ Do Ho Suh

1962 年韓国、ソウル生まれ、ニューヨーク、ロンドン在住。ソウル大学校で東洋絵画を学び渡米、ロードアイランド・デザイン学校で絵画、イェール大学にて彫刻を学ぶ。サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)、メゾンエルメス(東京)での個展をはじめ、イスタンブール・ビエンナーレ、リバプール・ビエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭など多数の国際展に参加。2001 年ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館。代表、2012 年リウム・サムスン美術館(ソウル)で大規模な個展を開


全文提供:広島市現代美術館
会期:2012年8月4日(土)~2012年10月21日(日)
時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休日:月 ※ただし、8月6日、9月17日、10月8日は開館、翌日は休館
会場:広島市現代美術館
最終更新 2012年 8月 04日
 

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