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松原健:果実の肖像
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 5月 22日

copyright(c) Ken MATSUBARA / Courtesy of MA2 Gallery

松原健(1949年生まれ)は「記憶」を創作のテーマに据えて、写真やオブジェの作品をつくってきました。1980年から1997年にかけての作品は、モティーフになる対象が「モノ」であったのが、一時の沈黙後の近年の作品から、物質的な「モノ」だけでなく松原自身の夢に出て来た「イメージ」が現れるようになります。

そして新作「果実の肖像」では、現実の歴史的な「記憶」が松原の中で時間をかけて透過する中でイメージが創り出され、「記憶」が何層にも重なる新しい展開をみせています。

その新作制作のきっかけは、松原にとって記憶を辿るたびとなった、15年振りに訪れるベトナムへの旅。作品に写る存在の現実と非現実の曖昧さ、作品の放つ印象は、私たちの琴線を揺さぶり、それぞれの記憶の旅へと誘ってくれるでしょう。

※全文提供: MA2 Gallery

最終更新 2009年 6月 20日
 

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