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【特別展】 没後70年 竹内栖鳳―京都画壇の画家たち―
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 8月 20日

円山応挙 《虎図》
18世紀(江戸中期)
紙本・墨画
東京国立博物館蔵
[前期展示(9/29~10/28)]

竹内栖鳳 《飼われたる猿と兎》
1908(明治41)年
絹本・彩色
東京国立近代美術館蔵

竹内栖鳳 《班猫》 【重要文化財】
1924(大正13)年
絹本・彩色
山種美術館蔵

2012 年は、「東の大観、西の栖鳳」と並び称された日本画家・竹内栖鳳(1864-1942)の没後70 年にあたります。京都に生まれた栖鳳は、早くからその才能を開花させ、30 代で京都画壇を代表する画家にのぼりつめました。栖鳳が描き出す、いきものや自然がみせる一瞬の姿を軽やかに捉えた作品は、今なお精彩に富み、新鮮な魅力を放っています。
パリ万博が開催された1900(明治33)年、ヨーロッパ遊学を果たした栖鳳は、渡欧先で西洋美術にじかに触れることで大きな刺激を受けました。帰国後、円山四条派の写生を軸にした画風に、西洋美術の要素をとり入れた新しい表現を生み出していきます。洗練された感性と優れた筆技によって動物、風景、人物と様々な主題を手掛け、日本画の近代化に積極的に取り組みました。
本展では、近代の京都画壇を牽引した栖鳳の画業を、《飼われたる猿と兎》、《絵になる最初》○、《蹴合》○、《班猫》【重要文化財】、《若き家鴨》●など初期から最晩年までの傑作を通してたどります。
また、京都画壇の歴史的展開にも注目し、栖鳳の造形的源泉となった円山派の祖・円山応挙をはじめとする江戸時代の作品を併せてご紹介いたします。さらに、栖鳳の指導を受けて活躍した上村松園、西村五雲ら弟子たちの作品を通して、江戸から近代へといたる円山四条派のDNAの核心に迫ります。

■主な出品予定作品:
与謝蕪村《野馬図》●/円山応挙《虎図》●(東京国立博物館蔵)/《竹雀図小襖》○/《雪中双猿図》●/呉春《落葉詩客図》○/森狙仙《春風猿語図》○/長沢芦雪《岩上双鶴図》●/竹内栖鳳《池塘浪静》●(京都市美術館蔵)/《雨霽》(東京国立近代美術館蔵)/《飼われたる猿と兎》(東京国立近代美術館蔵)/《虎・獅子》○(三重県立美術館蔵)/《象図》●/《絵になる最初》○(京都市美術館蔵)/《班猫》【重要文化財】(山種美術館蔵)/《蹴合》○/《若き家鴨》●(京都国立近代美術館蔵)/《驟雨一過》○(京都市美術館蔵)/上村松園《新蛍》/西村五雲《白熊》/《松鶴》●/西山翠嶂《狗子》/村上華岳《裸婦図》(左記5 点は全て山種美術館蔵)ほか

●前期展示(9/29~10/28)〇後期展示(10/30~11/25)無印は全期展示(9/29~11/25)
※出品内容には変更が入る場合があります。


全文提供:山種美術館
会期:2012年9月29日(土)~2012年11月25日(日)
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休日:月(但し、10/8 は開館、翌火曜日は休館)
会場:山種美術館
最終更新 2012年 9月 29日
 

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