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中矢篤志:CIRCLE
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 5月 22日

copyright(c) Atsushi NAKAYA | Courtesy of GALLERY MoMo

中矢篤志は1977 年愛知県名古屋市生まれ、2003 年金沢美術工芸大学大学院を修了し、2005 年にはTOKYO WONDER SITE 本郷にて個展、私達のギャラリーでは08 年に二人展「物語のない物語」及び09 年両国でのオープニング展での展示が記憶に新しいところです。

中矢作品では支持体にスタイロフォームを使い、円形などの作品に厚みを持たせてキャンバス地を張り、うさぎを想起させるキャラクターは、内臓が表面に浮き出たような描法で色彩感豊かに描かれ、独特な世界観を醸し出しています。

今展は「Circle」と題され中矢作品の基本的な形である円形が中心となり、前回のオープニング展に際して展示した立体作品も展示する予定です。この標題ついては彼自身のステイトメントを下記に紹介させていただきます。

「円」(※円相)宙を意味し、絶対の真理、また「円満な心」や鏡に喩えられる。
ボクの内面を鏡に映すと多くの情報に惑わされる耳は大きくなり
うまく意見することが出来ない口と嗅ぎ分けることが出来ない鼻は存在しない。
ただ一つの瞳は黙って上を見つめる。
ボクは「円」に宇宙を描く。瞳を通してありのままの宇宙を表現する。
※円相(エンソウ)
・仏教の禅に極めて近い言葉。
・円は欠けるところも、余すところもない完全な円満の象徴であり始まりもなければ終わりもない、無限 に続く宇宙である。
・円相は円窓とも書き、心をうつす窓という意味もある。
・精神的な啓蒙の記号的な環(かん)。

※全文提供: ギャラリーモモ

最終更新 2009年 6月 06日
 

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