本展は、「藝術ノ黒」三部作からなるソノ壱「黒ノ美學」として、ソノ弐「東洋思想ノ黒」、ソノ参「悪ノ黒」で形成するシリーズ第一回目となる展 覧会です。絵画、写真、現代美術の分野より選抜、紹介いたします。多岐に渡る表現の渦の中、現代の藝術家による「黒」の新たな追求、継承されるその意志について言及や発見、展覧を介して派生させていくプロジェクトと構想し、東洋と西洋における再考する美意識の解釈や発見より、精神性における 「黒」を思考させていくものと見つめています。極東関西より国外へ向けた重要な発信やムーヴメントとし、マスターピースへの現代作家の遊撃、クロスメディアが機能していくことにより、本シリーズから派生するプロジェクトが、亜細亜における重要な企画へ成長できることを望んでいます。

雅景錐の仕事では、常に錐（きり）の穴程度のものと考えますが、 今回出展者の参加表明とその確固たる意識の集合体から、派生するムーヴメントが生まれ、世界に浸透して行くに十分な穴を開ける事に成ることを共に歩んで頂ければ光栄に思います。

天野雅景 （写真家、雅景錐クリエイティブディレクター）

出展者：井川淳子、片口直樹、ベサンスン、詫摩昭人、山下和也、吉田重信

レセプション：７月２８日（土）午後５時より

カフェイベント：
7月25日（北野天満宮骨董市開催日）12:00-18:00