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インゲ・ホラップ:Hymn to Life
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 5月 13日

"The Lady From Provence 1" (2009) copyright(c) Inge Hørup

"The Lady From Provence 2" (2009) copyright(c) Inge Hørup

"The Lady From Provence 3" (2009) copyright(c) Inge Hørup

インゲ・ホラップの絵画・彫刻作品や装飾品は、デンマーク全土はもとより、海外でも高く評価され、デンマーク動物愛護団体やエイズ基金その他多くのポスターもデザインしています。現在、彼女はデンマーク・ユットランドの教会プロジェクトの作品を制作しています。彼女の作品は、デンマーク国外ではドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、ロシア、ベルギー、そしてフランスでよく知られています。1998 年にフランスにアトリエを構え、2001 年にはデンマークにも新たな制作スペースを設けました。 1958 年インゲは画家の両親のもとに誕生しました。幼少期より美術学校に通い、独学の時期もありましたが、デンマーク人画家ウルリッヒ・クヴィストのもとで1981 年から86 年まで学びました。その中で1984 年より、プロの画家としてのキャリアをスタートさせました。

彼女は動物やマスク、生物を好んで描きます。しかし、彼女が本当に描こうとしているのは世の中における女性の役割であり、そこに主眼を置いて作品を制作しています。女性のオーラはそのすべての色、詩、気質、変化にとんだ角度から作られています。

愛、詩 - そして混沌の秩序

「インゲの絵画は愛と詩に満ちた世界。女性が情熱的な色彩で満たされた空間に不可欠な焦点として表出されている。」

デンマーク・シャルロッテンルンドにあるギャラリーのオーナー、クヌド・グローテはインゲが同ギャラリーで作品を展示した際このように評しています。

生命への賛美ー

インゲはまさに生命の喜びや活力を体現したような画家です。振り返ってみると、生命への賛美についての話が明らかです。その生命への賛美は、モチーフ選択を通じて何年もの時を経てもなお輝かしいものになっていますが、それは彼女のモチーフに対する愛情と色彩を扱う卓越した技術に満ちたものなのです。この真摯に取り組んだ結果が彼女のキャンバスを、目に見えるかたちと内容、線と色を統合し作品をより力強いものへと押し上げてきました。

小さな作品における手法を大作へと進化させます。この小さな作品が観ている者を時に圧倒し、どこか違うところへいざなうでしょう。最近では、彼女はより抑えた色調を好み、作品の緊迫感は和らいでいます。彼女の最新作が突飛な人生と物質を投影しているということは、定着液と同種の筆致で証明されています。

司祭・美術評論家
ペーダー・スベジガード・ペデルセン

混沌、美、そして独自の想像力のうちにある秩序もまた、彼女の作品の評価されるポイントでした。1984 年のデビュー以来、インゲは展覧会で幾多の様々な装飾的でデザイン的な要素にも取り組んできました。彼女のあたたかくてヴィヴィッドな作品は、Tele Danmark, Kromann & Münter, Danish Technological Instituteなどを始めとするデンマークの大手企業や研究機関にコレクションされてきました。

※全文提供: ギャラリーストレンガー

最終更新 2009年 6月 20日
 

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