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紫舟+チームラボ:世界はこんなにもやさしく、うつくしい
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 6月 12日

紫舟+チームラボ | 2011 | インタラクティブインスタレーション | 書:紫舟, 音楽:高橋英明

ミヅマアートギャラリーは6月5日より、紫舟+チームラボ「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」を開催いたします。

展覧会のタイトルでもある本作品は、書道家の紫舟氏の書と「ウルトラテクノロジスト集団」として知られる会社、チームラボのテクノロジーをコラボレーションさせ、制作された作品です。

昨年恵比寿ガーデンプレイスにて2日間のみ開催された「Love LetterProject'11」 展で発表され、反響を呼びました。また、今春には欧州最大のバーチャルリアリティ 博覧会「Laval Virtual」(仏)にて行われた国際コンテスト「Revolution」に 出品し、「建築・芸術・文化賞」を受賞。今回はさらにバージョンアップした 作品を展 示いたします。

暗やみの中、壁面に書が浮遊し、流れ落ちてゆきます。 観客がその書に触れようとすると、その影に反応し、文字は姿を変えます。 元の文字が「鳥」であれば、羽を広げた鳥のイメージに変わって「木」の方に飛 んでいこうとし、「蝶」であれば「花」のそばに寄り添うといった具合に。 壁面上で移り変わるアニメーションは、自然界に同じ瞬間がないように、3D空 間上でリアルタイムに計算され、常に新しい景色を創り出します。

“漢字一文字が持っている世界、書に込めた思い、そして、あなたの行為と、まわりのひとびとの行為、そういうものが重なって、世界は作られていきます”と いう作品コンセプトが表している通り、書と観客の関係は、「触れる」というとてもシンプルで根源的な手段で、私と世界の反応とはじまり、 変化ということの初々しさとうつくしさを、私たちに示しています。

本作は、古代において人間同士のコミュニケーションをとるために生まれた文字が、最も古いインタラクティブツールであることを、最新のテクノロ ジーを駆使し、改めて掬い上げ、敬意を払うかのような作品でもあります。

ぜひ、この新しくも懐かしい、インタラクティブ作品を体感いただけましたら幸いです。

※今回は9日(土)にオープニングレセプションを開催いたします。

※また、23日(土)には紫舟氏、チームラボ猪子寿之氏、ディレクター三潴による トークも予定しております(詳細はホームページ等でご案内いたし ます)

[作家プロフィール]
■紫舟氏プロフィール

書道家。六歳より書をはじめる。
書を用い、文字をイメージ表現・表情・感情をつけ情報としての文字に意思を吹き込む。そして日本の伝統的な書を、世界に通用する「意思を表現する」手段として世界を舞台に発信している。

■チームラボプロフィール

2001年始動。代表 猪子寿之
プログラマー、エンジニア、数学者、建築家、デザイナー、CGアニメーター等スペシャリストで構成される「ウルトラテクノロジスト集団」。「日本 再生」を企業理念とし、日本から世界へ、高いテクノロジーと文化を発信し続けている。

オープニングレセプション:2012年6月9日(土)18:00-20:00

全文提供:ミヅマアートギャラリー


会期:2012年6月5日(火)~2012年6月30日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:ミヅマアートギャラリー

最終更新 2012年 6月 05日
 

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