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田村博文:浮游する都市遺跡
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 5月 21日

田村博文

5月8日現在。
都市遺跡の空間は、現実空間と同様、田村氏の創造のもとに日々変化しています。
7日は、釜氏も見学にいらしてくださいました。皆様方もどうぞお気軽にお立ち寄りください。

[作家コメント]
「浮游する都市遺跡」 生きているホモサピエンス。
増殖しつづける建造物。
果てしないホモサピエンスの欲望。
どこまで増殖をくり返し増え続けるのか。
欲望を静止する事ができないホモサピエンスよ。
止める時は、その文化の崩壊する時か
そして風化して行く。
風化する事で過去の過ち忘れ去り
又くり返す。
都市遺跡はその証しである。
ペルーのチャンチャン遺跡は上空から
見れば電子回路。
中国の莫高窟はどこまでも続く断崖の呼吸口 。
今痕跡もない九龍城は天空に通じる生命体であろう。
創るのも壊すのもホモサピエンス
生きてきた痕跡を残し、その痕跡に
感激するホモサピエンス。
この都市遺跡を現代に浮游させて
みると、この先の近未来まで思考も
浮游していけるのではないか。
人が居住できる空間でもない
しかし階段があり、その階段を昇ると
どこか目的地へ行ける訳でもない。
点在する大小の入り口、不揃いな
大小の窓、不要な突起物。
この不思議な「浮游する都市遺跡」
を、ぜひご覧になって異次元の
世界を散歩してください。
(田村博文)


全文提供:BAMI gallery
会期:2012年5月22日(火)~2012年6月22日(金)
時間:12:00 - 18:00
休日:5/3・4・5・6・12・13・20・26・27
会場:BAMI gallery
最終更新 2012年 5月 22日
 

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