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クリストファー・テイラー写真展:Red Square
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 5月 06日

copyright(c) Christopher Taylor

copyright(c) Christopher Taylor

今回の展覧会では、イギリス人写真家クリストファー・テイラーのシリーズ <Red Square>を紹介いたします。インドのカルカッタ、ボンベイに数多く残るイギリス領インド帝国時代の建造物を、大型カメラでアルケオロジックに撮った作品群です。

1986年にこの二つの都市を私が初めて訪れた時の印象は、はっきりと私の中に残っています。特にカルカッタは、当時私が暮らしていたロンドンとあまりにも似ているということにショックを受けました。両都市とも大部分がイギリス人によってつくられ、その権力の象徴としてふさわしいように整えられました。ボンベイは当時経済の中心でしたが、一方カルカッタは(1911年まで)植民地の首都であり、イギリス帝国第二の都市でした。私は、現代の都市がそのやや薄汚れたイメージを一新しようと試みているにもかかわらず、植民地支配の遺物が今もなおどのような形で現在に取り憑いたままなのか、そして私が、自身の文化として受け継いでいる側面は何なのかを探索してみようと考えたのです。

2008 クリストファー・テイラー

作家プロフィール
1958年イギリスSkegnessに生まれる。1981年からHull大学動物学部で研究員として3年間勤務。'86年から2年間アジア各地を旅し、その後写真家に転向し現在に至っている。現在、南仏モンペリエ近郊に在住。ヨーロッパはもとより、近年インドと中国でも数多くの展覧会が開催されている。

※全文提供: TOKIO OUT of PLACE


会期: 2010年5月7日-2010年6月6日

最終更新 2009年 5月 07日
 

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