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Written by KALONSNET Editor
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Published: February 10 2012 |
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20世紀の現代美術において名を馳せたアントニ・タピエスが2012年2月6日にバルセロナで死去した。享年88歳。死因は明らかにされていない。 タピエスは1923年バルセロナ生まれ。バルセロナ大学を中退した後、1940年代から本格的に作品を発表。1950年に初めての個展を開催した後、拠点をパリに移した。当初は、ジョアン・ミロやパウル・クレーに影響を受けシュルレアリスムの画家として活動。その後、抽象表現主義に転向しアルテポーヴェラの先駆者となった。1953年からミクストメディアの作品の制作を始め、注目を集める。1960年代初期まではスペインのアンフォルメル派の美術家らと親交が深く、1970年代にはポップアートの影響を受けた作品を発表。 1960年代には当時のフランコ独裁政権に対する抗議運動に携わり、身柄を拘束されたこともあるなど、美術の分野でも政治の分野でも時代を反映した人生を送ったといえるだろう。1984年にはバルセロナのアントニ・タピエス財団を創設。ヨーロッパを中心に世界中で活躍し、日本でも個展が開かれていた。
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Last Updated on February 10 2012 |