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postpoppers
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 4月 23日

 

作家名:postpoppers(藤城嘘・考え中・サッピ・しーく・地獄底辺・neko・派手な看護婦三輪彩子・落下傘・リリカルロリカル) 彼らは投稿型のソーシャルネットワークサービス(SNS)上で出会い結成された10代後半~20代の集団です 彼らが自身で定義した「ポップ」とは日本のサブカルチャーのうち 特にネットを媒介としマンガやアニメを中心とした平面的なそれのようです そして「ポストポップ」とは それらの「ポップ」を独自の視点で解体=再構築したもの をあらわす彼ら自身による造語です その具体的な表現は 鉛筆 ペン 水彩 コラージュなど様々 しかしどこにでもあるカジュアルなもの そして表現内容は ファンシーで 痛くて ロリで 不条理で リリカルで 不気味で センチメンタルで アナーキーで 無邪気で 残酷 もしフツーに出会ったとしたらそういった感じの言葉が想起される しかも幾重にも巧妙に概念が重ねられた重層性のせいで ひとつの作品から様々な意外性のあるイメージの組み合わせが浮かんでくるのです。 そしてより深く彼らの作品世界に浸っていると 共通のスリリングな「レジスタンス意識」が浮かび上がって来ます 彼らの必殺かつ強力な「二次元」の武器 セーラー服や少女の肢体やネコミミ そういったいかがわしくもたわいのないアイコンたち つまり 欲望や感情を喚起するトリガーとしての性的イメージ それに対して 暴力的であったりセンチメンタルであったりする情景や状況 その二つを骨組みとして 様々な解体=再構築の試みから生み出される画面 そこに表現された重層的な対比と溶融が 予定調和に流れがちな日常感覚を 揺さぶりかき混ぜてくれる その結果不思議に意識をリフレッシュさせる感じさえ抱かせるのです

※全文提供: art project frantic

最終更新 2009年 5月 12日
 

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