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生誕100年記念 写真展ロベール・ドアノー
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 2月 11日

パリ市庁舎前のキス、1950年

ロベール・ドアノーは、生来の自由な精神と類まれな洞察力で日常の小さなドラマをとらえ、"ドアノー劇場"とでもいうべき独自の世界によって写真史上に大きな足跡を残しました。稀代の演出家ともいえるドアノーが作り出した軽妙洒脱な人間ドラマは、忌憚のない人間賛歌として見るものを幸福感に満ちた世界へいざない、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す忍耐と視線、写真表現に対する飽くなき実験精神。作品のどれもが、"写真の世紀"ともいわれた20世紀を見事に反映しています。 そんなドアノーの生誕100年にあたる2012年を機に、彼の残したネガ・作品を管理保管するアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、その業績を一望にする大規模な回顧展です。約40万点にも及ぶネガから精選した展示品約200点は、ドアノーの代名詞ともいえるパリを舞台にした作品群はもとより、1920年代の初期作品から、ドアノーの原点ともいえるパリ郊外の緻密な情景、第二次大戦中に自らもレジスタンスとして戦った抗独地下活動の記録、各界著名人たちのポートレイト、子どもたち、さらに初公開となるカラー作品などを網羅。生涯、「自分は芸術家ではない」と言い続けた偉大なるヒューマニズム写真家、ロベール・ドアノー創造の秘密に迫ります。

全文提供:東京都写真美術館


会期:2012年3月24日(土)~2012年5月13日(日)
休日:月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
会場:東京都写真美術館

最終更新 2012年 3月 24日
 

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