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映像をめぐる冒険vol.4 見えない世界のみつめ方
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Published: February 03 2012
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小阪淳《VIT (Ver.1.5 )》2009年

東京都写真美術館は、平成20年度より「映像をめぐる冒険」シリーズと題して、映像部門の5つの基本コンセプト「イマジネーションの表現」「アニメーション」「立体視」「拡大と縮小」「記録としての映像」の中から毎年1つを取り上げ、展覧会を開催してきまし た。4回目となる今年は、「拡大と縮小」をテーマに、人間の観測可能な領域の拡大と、それに伴う人々が思い浮かべる世界像、宇宙像の変化に関する展覧会を行います。当館のコレクション作品のほか、市川創太、小阪淳、鳴川肇らによって新たに提案される三者三様の世界をみつめる方法は、私たちの視点に鮮やかな驚きを与えることでしょう。本展では人間の肉眼では見えない世界を知ろうとする探求心が辿り着いた、世界の見方が変わる瞬間を映し出した作品群をご紹介します。

今でこそ私たちは地球が丸く、太陽を中心に他の惑星たちと同じように周っていることを常識として理解しています。しかし、かつて人々は円盤状の大地を中心に星々が周っている宇宙像を想い描いていました。その世界観はギリシャの自然哲学者の論争、ガリレオやニュートンによる地動説の確立、大航海時代の調査、アインシュタインの相対性理論など、既存の定説を覆す数々の理論の出現とテクノロジーの発達によって、劇的に変化していきました。それは、 世界の見え方は一義的なものではなく、人間が思い描く世界は変化し続けていくことを意味しています。現代を生きる私たちは、これからも変わり続ける世界のかたちを既成概念にとらわれることなく、様々な角度から見つめるための方法を探り続けるのではないでしょうか。

全文提供:東京都写真美術館


会期:2011年12月13日(火)~2012年1月29日(日)
会場:東京都写真美術館

Last Updated on December 13 2011
 

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