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加藤大介展「星の視点」/宮内理恵展「守ルモ攻メルモ」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 12月 27日

撮影者:北村光隆 Kitamura Mitsutaka

加藤大介展「星の視点」、宮内理恵展「守ルモ攻メルモ」を同時開催致します。

加藤大介は1985年神奈川に生まれ、2011に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。同年には、更なる伝統技法の習得に向け、東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻に再入学し技術を磨いています。加藤の立体作品は、乾漆造の人物に木を彫りあげて作ったお面を被せており、顔を隠す事で人物の感情や精神性を強く想像させるとともに、仮面の持つ神秘的な物語性を漂わせています。今展では、前回の展示の主題である「今は見える」から引き続き「見えるようになること」「迷える存在から見通せる存在へ」というコンセプトで制作された新作を展示致します。しばらくは作家と同年代を想定した作品が続きましたが、今回は子供をモチーフにしています。震災以降、次の世代に負債を回している現状が作家の中で大きくなり、子供という次世代を担うか弱い存在が先を見通せる存在へと変化するという物語を込めた展示となります。

宮内理恵は1979年埼玉県に生まれ、大学では食物を専攻しています。美大での教育は受けていませんが、大学時代に研究した微生物や細菌は、小さな物質が密集する作風に大きな影響を及ぼしています。宮内の描き出す作品には、武器や軍艦、戦車や擁壁が登場し、敵方の幻獣とおかっぱの少女兵が戦いを繰り広げるというものです。また、基地を作ったり、勝利のパレードを行うなど、それらは古くから存在する合戦絵(戦争絵)や戯画の文脈を感じさせます。今展では、アクリル画、ペン画、コラージュなど様々な仕事をご覧頂けます。

全文提供:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART


会期:2012年1月20日(金)~2012年2月4日(土)
会場:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART

最終更新 2012年 1月 20日
 

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