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小田志保 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 12月 26日

ソラノオト/テンペラ混合技法/970×1620mm(M100) | Copyright © Shiho Oda

小田が表現するのは現代女性の内面である。

今の日本は若者が生きにくい社会になっている。特に地方では、殆ど正社員になることが出来ず将来が描けない。男性にもなかなか頼れないし、自立するにも自分の望み通りの就職口が見つからないのが現状である。一人で切り開くには過酷な現状が待ち受けている。 現代社会に生きる小田が女性像を描くことは、必然的に今の自分と向き合うことである。絵を描くごとに自分から逃げずに真正面から向き合う。悩み、不安を抱え、漠然とした未来に想いを馳せる。かなりの勇気と強い意志が必要だと想像出来る。

現在の小田作品の特徴は、人物の背景を一色で描いている事である。そこには、人間の人生を意味する歴史、時間、生命、死を表現する物は一切描かれていない。

背景一色からは、悠久の空間が永遠に広がっているように感じ、そこに存在する時間は、夢か現実か。どこか女性が浮遊しているようにも見える。

小田の作品から、この現代社会で少しでも前向きに生きようとする女性像を感じる。

今展では、大作を中心に約10点を発表致します。是非、この機会にご高覧賜りますようご案内申し上げます。

1月28日(土)の17時からは、January Partyを開催致します。関西では珍しいギャラリーコンプレックスビルとなった若狭ビルとその前にある山登寿ビルの5つの画廊(The Third Gallery Aya, Yoshimi Arts, SAI GALLERY, Calo Bookshop&Cafe, KOUICHI FINE ARTS)が一斉にパーティーを開きます。

[作家プロフィール]
小田 志保 Shiho Oda

1982 新潟県に生まれる
2005 東北芸術工科大学洋画コース 卒業
二紀展 入選(東京 以降毎年)
2007 個展“小田 志保 展”(ぎゃらりぃ朋・銀座 同08,10,11)
東北芸術工科大学大学院 修了
CAF.N仙台展(せんだいメディアテーク・仙台)
財団法人佐藤国際文化財団の奨学生に選ばれる
2008 個展“小田 志保 展”(ギャラリー1/f・御茶ノ水)
春季二紀展(東京都美術館・東京 同10)
個展(新潟美術学園ギャラリー・新潟)
第17回奨学生美術展(佐藤美術館・東京)
二紀展 奨励賞(国立新美術館・六本木)
2009 京都アートギャラリーフェア(みやこめっせ・京都)
個展“小田 志保 展”(吉美画廊・大阪)
“フェミニン・ウェーブ展”(ぎゃるり葦・山形 同09)
KOBE ART MARCHE ≪4Stories≫(クラウンプラザ神戸・神戸)
東北芸術工科大学大学院博士学位審査公開レビュー “小田志保/酒井聡 作品展”(悠創館・山形)
2010 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科 博士号
Selected Artists Of Gallery In KYOTO “小田志保・寺林武洋 二人展 -Real-”(京都東急ホテルギャラリーkazahana・京都)
Yoshimi Arts opening exhibition “0+”(Yoshimi Arts・大阪)
KOBE ART MARCHE ≪Yoshimi Arts opening exhibition    
“0+”@KAM≫(神戸ポートピアホテル・神戸)
現在 東北芸術工科大学洋画コース 副手

全文提供:Yoshimi Arts


会期:2012年1月23日(月)~2012年2月12日(日)
時間:11:00-19:00
会場:Yoshimi Arts

最終更新 2012年 1月 23日
 

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