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中比良真子 展:「The world turns over」 courtesy of gallery neutron
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Published: December 25 2011
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《The world turns over No,18》| サイズ:100×73cm | 素材:Oil on canvas | 制作年:2011年 | Copyright © NAKAHIRA Masako

2012年1月6日(金)から1月18日(水)までの12日間、Cafe dining near店内 gallery “ L “にて、中比良真子展 「The world turns over」を開催いたします。

宮永愛子や三瀬夏之介といった全国区の作家を輩出し、常に日本の現代アート界に新風を吹き込む、京都を代表するギャラリー「neutron」。 その同ギャラリー取り扱い作家である「中比良真子」 による今回の個展は、「neutron」全面バックアップのもと、当ギャラリーにて開催する運びとなりました。

2008年に出展したアートフェア「ART OSAKA」で大絶賛され、以降、年を追うごとに着実にその評価を上げ、全国的に 注目を集めている中比良真子。 色とりどりの花が女性から生える「blooming」や、スケールの大きな鳥瞰図「bird eyes」といった数あるシリーズの中から、 本展は、水面に映る景色をテーマに描かれる「The world turns over」シリーズの展示となります。 同タイトルの個展は2008年neutronにて開催され、スタンダードな油彩技法ながら、そのあまりにも洗練された繊細かつ 美しい描写に加え、現実と虚像の反転という作家の心象を見事に表現し、見るものに鮮明な記憶を焼き付けました。

あれから約4年の月日が流れ、中比良が見る「現実」と「虚像」はどのように変化したのでしょうか? 本展は、小品を含む新作9点を描き下ろしています。自らの内面や自らが生み出す作品と対峙し続けてきた中比良の視線が、 また新たな現在の「現実」と「虚像」を映し出しており、中比良自身の作家としての成長、また、心象の変化を垣間見る事ができます。

約4年の歳月を経て新たに展開される、中比良真子展「The world turns over」。2012年のスタートを飾るにふさわしい本展をぜひ、ご高覧ください。

[作家コメント]
今回の個展は、2008 年より描き始めたシリーズ「The world turns over」のおよそ四年ぶりの新作の展示の予定です。

「The world turns over」は水に映る景色と実在の景色を対照的に描くことで、見えていなかったもの・移りゆく姿を喚起させることがテーマになっています。

私たちを取り巻く世界はいつも平凡で移ろいやすく、ともすれば見失いがちなもので溢れていますが、ほんの少し視点を変えただけで、景色が鮮やかに輝く瞬間がある...それを伝えることがこの作品の役割でもありました。

しかしながら 2011年の3.11という大きな悲しい災害を経て、水がただ優しく美しい存在ではないということが私たちの脳裏に刻まれたことは事実です。それでもな お、私たちの生活は水と寄りそって生きて行くことを余儀なくされ、水の持つ優しさや美しさも変わることのない一面なのだと思います。

自然と生きて行くということは、ただ当たり前に側に在るのではなく、お互いに緊張感を持ちつつ共存して行くということ。これは何に対しても言えることかもしれません。

だからこそ美しい一瞬に出会える喜びが、この世界にはあるのだと信じています。

[作家プロフィール]
中比良 真子(なかひら まさこ)

1979 滋賀県出身
2002 京都精華大学造形学科洋画専攻卒業
2004 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻修了

【 主な個展 】

2003「WATERING」( ノマルエディション・プロジェクトスペース / 大阪 )
2004「blooming」(neutron kyoto / 京都 )
2006「bird eyes」(neutron kyoto / 京都 )
2008「The world turns over」(neutron kyoto / 京都 )
2009「here, there」(neutron tokyo / 東京 )
2010「Stars on the ground」(neutron kyoto / 京都 )
2011「Stars on the ground」(neutron tokyo / 東京 )
「Sunny Water」(deem FIVE MANSION GALLERY / 神戸 )

【 主なグループ展 】

2001「群馬青年ビエンナーレ」( 群馬県立近代美術館 / 群馬 )
2002「現代美術インディペンデント CASO 展」( 海岸通ギャラリー CASO / 大阪 )
「Mixture」( 海岸通ギャラリー CASO / 大阪 )
2003「京展」( 京都市美術館 / 京都 )
「ART CAMP in CASO」( 海岸通ギャラリー CASO / 大阪 )
2004「京展」( 京都市美術館 / 京都 )
2005「京都市美術工芸新鋭選抜展」( 京都府文化博物館 / 京都 )
「Art Court Frontier 2005 #3」( アートコートギャラリー / 大阪 )
2006「dream GIRLS」( 京都芸術センター / 京都 )
2008「ART OSAKA 2008」( 堂島ホテル / 大阪 )
「ART CAMP 2008」( ギャラリーヤマグチ クンストバウ / 大阪 )
2009「星に願いを」ニュートロン東京 企画展 (neutron tokyo / 東京 )
「It\'s a small world」ニュートロン京都 企画展 (neutron kyoto / 京都 )
「KOMAZAWA MUSEUM × ART」( 駒沢公園ハウジングギャラリー / 東京 )
「ART OSAKA 2009」( 堂島ホテル / 大阪 )
2010「富士山展」ニュートロン東京 企画展 (neutron tokyo / 東京 )
「Home, Sweet Home」ニュートロン東京 企画展 (neutron tokyo / 東京 )
2011「OPEN FACTORY」(neutron kyoto \"FACTORY\" / 京都 )

全文提供:cafe dining near ∽ gallery near


会期:2012年1月6日(金)~2012年1月18日(水)
時間:12:00-22:00 *最終日は17時まで
休日:1月12日(木)
会場:cafe dining near ∽ gallery near

Last Updated on January 06 2012
 

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