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高木智広:落鳥の森
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 11月 05日

《落鳥の森》 2011年 | 194x130cm | Oil on canvas | Copyright© Tomohiro Takagi | 画像提供:unseal contemporary

高木智広の二年ぶり、第二回目の個展となります。動物たちへの偏愛をもつ高木は、もともと人間と動物の境界線を疑い、その境界線を往来する人間のイメージを作り上げてきています。多くの動物が絶滅しつつある現在、そのイメージはどうしてもペシミスティックでダークなものになり、動物のかぶりものシリーズが象徴するように、さらには滑稽なものにさえなります。高木作品を一言で表現するとすれば、「堅固な写実的技法に支えられた、滑稽さの中にリリシズムを湛えた滅びゆく物語的世界」ということになるでしょうか。人間の世界自体が揺らぎ始めている現在、高木の作品がリアリティを増し、そのリリシズムは人間世界にも覆いはじめているように感じます。本展は添付画像の120号の大作「落鳥の森」を中心にした平面新作で構成されます。どうかご期待ください。

高木智広 Tomohiro Takagi
1972 岐阜生まれ
1992 武蔵野美術大学短期大学部美術科卒

1993 ニューヨーク滞在
1994 パプアニューギニア滞在
1995-6 フランスでフランドルの古典技法、パリ自然史博物館にて動物骨格研究
1998 個展「STILL LIFE」 ギャラリーエス(東京)
2000 二人展「FALL TO THE HOLE」 ギャラリーエス(東京)
2001 日本各地の遊園地お化け屋敷取材、造形人形を百点描いた「百鬼営業」制作
2002 グループ展「JET」 ギャラリーそわか(京都)、ギャリーエス(東京)
2004 個展「ユーレイ雲」 ギャラリーそわか(京都)
2006 個展「ヒトが演じる動物園」 なびす画廊(東京)
2009 個展「ODD EYES」 unseal contemporary(東京)
2010 個展「Fur Away」 Elsa Art Gallery(台北)

※全文提供: unseal contemporary


会期: 2011年11月5日(土)~2011年11月26日(土)
会場: unseal contemporary
オープニングレセプション:11月5日(土) 16:00~20:00

最終更新 2011年 11月 05日
 

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