10月28日より企画展『New Work by Zdravko Toic with COLLABORATIVE WORK from the series of DANGEROUS WHISPER by Sayhan Musaoglu (sound), Luigi Terusso (poerty), Zdravko Toic (images), Albert Weaver (video)」を開催いたします。
Zdravko Toicにとって弊廊2度目の展覧会となる今回は、アブストラクト・ペーパーコラージュの新作、及び「DANGEROUS WHISPER 」(危険なささやき)からのシリーズ作品(ニューヨークを拠点に活動するアーティスト4名とのコラボ作品)を発表いたします。
Artist Statement 討論を誘う危険なことの美って何であろうか?昔からの友情、2人の芸術家、そして26年にわたって起こった個人的な旅について黙想しながらDangerous Whisper (危険なささやき)シリーズのこれらの詩を直筆で書いた。 アーティスティック・コラボレーションのように、友情とは不可解なものである。スポットライトの下で、何かが見えなくなるかもしれない。あなたは今、誰?一心に聞く。そのとき僕はどこにいた?僕らの地面を見る。今、ここではない?暗闇への真っ直ぐな道をも含む全ての考えられるディレクションに道が導いてくれる。説明できないほどに問題の核質となるかもしれない物事の力の間で何が芽生えるのだろう。言葉と絵は掛け橋を形成することが出来る。危険だろうか?分からない。絵画をくしゃしゃにしてパンくずの跡を残したことがある。 僕について来て、Dangerous Whisperの中へ。 Luigi Terruso 2011年9月29日 コネチカット州サウスケント
最新の作品は、「Dangerous Whisper 」(危険なささやき)と題するシリーズである。このシリーズでは、僕のブラシの先に目をつけ緊急性に取り組んでいる。発言の向こうの言葉、書き言葉、またはそれ自体のロジックを経た感情、情動記憶を表現する。時の終局性から逃れることは不可能である。このような逆行できない存在に直面し、 僕らには、時間と葛藤する、または必然的に順応し、支離滅裂なそのままの人生の本質を楽しむといった選択肢が残される。 Zdravko Toic 2011年10月3日 ニューヨーク
Zdravko ToicのDangerous Whisper シリーズ(危険なささやき)には、Seyhan Musaoguによる新しいサウンドが付いている。サウンド構成は、高密度・電子音を作るため、イメージのピクセルデータを読解分析できるソフトウェアから成っている。 Seyhan Musaogleは、イメージのメタデータの読解に、このソフトウェアを利用し、コラージュ作品のイメージと共にギャラリー内でサウンド・インスタレーションとして実感されるであろう、層状で独特なサウンド構成を作り出す。
この最新のプロジェクトは微生物についてであり、Albert Weaverは、パラノイアと微生物について、病気、伝染病感染、健康を害するわけのわからない何かの恐怖から、いかにあらゆる微生物に触れてはいけないか思索し、これをテーマに取り組んだ。これらの思考は、不潔と見なされるもの、エレベータのボタン、地下鉄の座席から水を飲むこへと多岐にわたる何らかの汚染を包み込んだ。たいていの思考は、根拠のない事実と噂から信じられている。その存在をなぜか否定してしまうが、未確認、未認識の可能性についてはどうであろうか。 彼の最新ビデオは、カリフォルニア南部にあるサンオノフレ原子力発電所の前にあるビーチに直接焦点を合わし、遠回しに、この微生物のパラノイア、そして気付かないけれど、何かに僕らがさらされる可能性について触れている。6分間のビデオのループは、最近の日本の地震の時間である。 Albert Weaver DVD VIDEO Title: San Onofre Year: 2011 ED: ED 3 + AP 1
ZDRAVKO TOIC ズドゥラフコ・トイック (クロアチア/アメリカ) Zdravko Toicはユーゴスラビア(現クロアチア)からアメリカ合衆国へ青年期に引越し、形成期のほとんどをニューヨーク市で過ごした。西ヨーロッパ、日本、ドミニカ共和国、そしてハイチでアートに関連した旅、美術館巡り、遺跡発掘現場に没頭した。彼の展示は、ニューヨーク、マイアミ、ワシントンDCのみならず海外でも開催された。コネチカットのWashington Art Association Galleryでの個展や、イタリアのペルジャにある現代アート美術館Palazzo della Pennaでの「New York: New Generation展」など。また、Loudon Ballet Companyのダンス振付師Vladimir Anguelovとペインティングを用いたステージセットのデザインを共同制作した。その作品は「Emergency Ballets」と表題がつけられ、アメリカン大学のエクスペリメンタル・シアター、続いてワシントンDCのフランス大使館で公開され、ショーはバージニア、ジュネーブ、オーストリアで開かれた。ごく最近では、2011年夏、ニューヨークのfordPROJECTでの展覧会で作品が出品された。 Education American University, Washington DC - 1996, MFA取得(絵画専攻) Vermont Studio Center, VT - 1992/93, ペインティング、彫刻、ライター College of Staten Island, S.I., NY - 1988, 芸術学士 優等賞 Private Study 1984-88 Milton Resnick and Patricia Passlof
LUIGI TERRUSO ルイジ・テルッソ (アメリカ) Luigi Terrusoは、ニューヨークとコネチカットを拠点にする現代美術画家、詩人として知られている。1964年ブルックリン生まれ。彼の画家としてのキャリアは学生として、また、抽象的表現主義者Milton ResnickとPatricia Rasslofの師弟として始まった。1994年にイェール大学のMFA(美術学修士号)を取得、National Academy Museum、American Academy of Arts and Letters、及び東海岸各地、国際的に展覧会が開かれた。優等生として、ローマのAmerican Academyで3回Visiting Artistを受け、Santa Fe Art Instituteで2回Artist-in-residenceを受ける。33回のグループ展/個展が開催された。最近では、2008年にNational Academy Museumの第183回Annual Invitational Exhibition of Contemporary American Art、同様に、彼が2006年よりアーティスト・メンバーとなっているThe Century Associationで彼の作品が出品された。2000年から2年に1度、彼のニューヨークのスタジオで、発達障害を持つ大人向けのワークショップを主催している。 また、1987年よりニューヨーク市立大学、イェール大学、プライベート・ワークショップなどで、抽象絵画のインストラクター及び教育助手としての教職歴を持つ。 Education イェール大学(Yale University School of Art) -1994, MFA取得 ニューヨーク市立大学, Staten Island, NY - 1987, 芸術学士 優等賞
SEYHAN MUSAOGLU セイハン・ムサオゥル (トルコ) 1983年、フランス・パリ生まれ。ニューヨーク州ブルックリンを拠点に、マルチメディア・アーティストとしてライブ・パフォーマンス、サウンド・アート、フィルム、ビデオ、そして2Dメディアに及び活動している。サイエンス・フィクション・イメージ、ファッション、そしてモダン・ダンス・コレオグラフィーまで様々なソースからインスピレーションを描き、彼女の作品は、サウンド・プロダクション、音楽構成、現代フェミニズム論、そして前衛芸術映画製作の歴史とのギャップに迫っている。彼女はコラボレーションにより多くの活動をこなし、サウンド&エクスペリメンタル・ノイズのジャンルで国際的に話題になった。彼女の作品が発表されたいくつかの会場名として、The Kitchen (NYC)、 New York Studio Gallery (NYC)、 Lit Lounge (NYC)、Curta 8 Film Festival (ブラジル)、 そしてイスタンブールで有名な Babylon などがある。 Education パーソンズ美術大学, New York, NY - 2009, Master of Fine Arts ブランダイス大学, Waltham, MA - 2007, Post Baccalaureate Program ブランダイス大学, Waltham, MA - 2005, 芸術学士 優等賞, Studio Art (演劇芸術学)専攻
ALBERT WEAVER アルバート・ウィーバー (アメリカ) カリフォルニア州ハリウッド生まれ。現在、ニューヨークを拠点に活動している。 カリフォルニア大学(Santa Cruz)、ニューヨーク・スタジオ・スクールでペインティングを学び、ワシントンDCのアメリカン大学でマスターを取得した。 1992年より彼のアート作品は、米国内やイタリアの色々な展覧会で出品されている。彼の絵画作品、ビデオ作品には、ミニマル・ランゲージがよく用いられ、アイディアの過程、抽象概念、雄大さと風景の理念の組み合わせが展開する。 Education アメリカン大学, Washington DC - 1999, Fine Arts専攻 ニューヨーク スタジオ スクール, New York, NY - 1999, 絵画、ドローイング カリフォルニア大学, Santa Cruz - 1992, Post Baccalaureate Certificate in Painting カリフォルニア大学, Santa Cruz - 1990, 芸術学士 Studio Art (美術学), Santa Cruz
※全文提供: hiromart gallery tokyo
会期: 2011年10月28日(金)-2011年12月4日(日) 会場: hiromart gallery tokyo オープニングレセプション: 2011年10月28日(金)18:00 -
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