高島進 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 10月 20日 |
高島進は1959年兵庫県生まれ、1982年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業、84年に武蔵野美術学園油絵科を修了。87年にはアジェンデ美術学校にて1年間留学。主な受賞歴は、第2回昭和シェル石油現代美術賞展/奨励賞(1997年)、第14回多摩秀作美術展/大賞(2000年)、第11回青木繁記念大賞公募展/優秀賞(2002年)などがあり、当画廊では初の個展となります。 作品は主に、筆を使った「筆、インクと紙のためのドローイング」と、色鉛筆を使った「鉛筆削り、色鉛筆とキャンバスのためのドローイング」に分けられます。 筆の線はインクを含んでいるため、描き始めが太く、だんだん細くなり、かすれていきます。逆に色鉛筆の線は、鉛筆削りで削り尖らせるため、最初が細く、徐々に太くなっていきます。 高島は、素材の構造により、太さが変わっていくそれぞれの線の在り方を、素材の意思の核と考えます。それを反復して強調する事で、紡ぎだされた線の結晶体というカタチに変換して表現しようとしているのです。 最近では、鉛筆の芯のグラファイトが銀に代わった「銀筆」という素材と出会い、「メディウムのためのドローイング」の新たな境地を切り開こうとしています。 本展では「筆とインク」、「色鉛筆」、「銀筆」による三つの構成からなる約15点を展示致します。是非ご高覧下さい。 全文提供:白銅鞮画廊 会期: 2011年11月15日(火)~12月3日(土) |
最終更新 2011年 11月 15日 |