このたびソーンツリーギャラリーにおいて、川口育による個展「悲しいにちかい」を開催する運びとなりました。

川口の感性のままに描かれたペンの線は、その作品の人物に「想い」を映し込むかのようです。その描かれた女性たちは、私たちにどこか「憂い」を感じさせます。

川口は絵を描くときの、まちがいや、おもいもよらない線を大切にしていて、「こういう絵にしよう」とあえて考えないようにしているそうです。

“絵を描いていて、ふとした時に思いもよらない事が起きるのが楽しいんです。なので、力を抜いて描くよう心掛けています。絵を描くことに慣れないように、と思っています。”と、川口は語りました。

川口の描く人物の「しぐさ」は彼らに人格を与え、見るものを惹きこんでいくようです。描かれる彼女たちは何を想うのか、その目線の先に何を見ているのだろうか…あなたもその絵に、知らぬ間に惹きこまれていくことでしょう。

ソーンツリーギャラリーに川口育の作品60点が並びます。ぜひ、お越し下さい。

川口 育／Ｋａｗａｇｕｃｈｉ　Ｉｋｕ
1972年生まれ
東京在住
女子美術短期大学彫塑科卒
安西水丸塾受講

ペーターズギャラリーコンペ2009夏石鈴子賞
173回ザ・チョイス入選（網中いづるの審査）
第9回TIS公募入選

ブログ「靴下と短編」

全文提供：ソーンツリーギャラリー（thorntree gallery）

会期： 2011年10月18日（火）～ 10月29日（土）
開廊時間： 12：00～19：00　＊日休廊
会場： ソーンツリーギャラリー