昨年に続き若手画家　牛嶋直子の作品展を開催。

牛嶋は、大学で日本画を専攻しながらも、いわゆる通念的な日本画の制作方法にとどまらない。

また日本画というジャンルに執着することなく、単純に日本画の持つ艶のない独特な質感を活用しながら彼女の中にある根源的に私達日本人が受け継ぐ日本の美の本質を、今日的なグローバルアートに還元して制作を続ける。

現在でも一貫した作風は、闇夜に浮かび上がる様々な光。

本展では、東日本大震災時に経験した、闇と光が牛嶋絵画の真髄をクローズアップさせてくれることとなり、作品にもまた反映されているようだ。

展覧会メッセージ
突然の闇は恐怖と不安と混乱を招く　しばらく続いた闇はそこに真実の闇の色と本来の静寂を発見させてくれた　闇に灯るわずかな光は　勇気を　希望を　命を期待させてくれる
牛嶋直子が描き出す闇は果たしてどんな闇なのか
「期待」「落胆」「鎮魂」「夢」「未来」　彼女の絵の中にある様々な闇の中で
灯され灯すものたちは　いったい私達に　何を灯してくれるのだろうか・・・
画廊主

USHIJIMA Naoko Profile
1979年 前橋市生まれ/’04　女子美術大学絵画学科日本画専攻卒業・加藤成之記念賞受賞/’08　同大大学院美術研究科日本画研究領域修了・研究奨励賞受賞

[個展]
‘02 ART LABORATRY R3（高崎）/’06銀座Galleryフォレスト(東京)/’08「彼方の風景」画廊翠巒(前橋)/’10「silent story」ギャラリーアートもりもと(銀座)/「silent place」画廊翠巒(前橋)　[その他の展覧会]’09アートフェア東京２００９(東京国際フォーラム/’10アートフェア東京２０１０/’11平成22年度前橋市収蔵美術展「風景の裏側」
[現在]
前橋市在住

会期： 2011.10/22（Sat) - 10/30（Sun）
会場： 画廊翠巒