この度テヅカヤマギャラリーでは愛くるしい動物たちを作り出すアーティスト、住吉明子の展覧会を開催する運びとなりました。
住吉明子は1981年生まれ。テヅカヤマギャラリーが2008年プライマリーギャラリーとして動き始めた当初からの付き合いとなり、これまで数々の作品として生まれてきた動物たちが世界中で愛されています。

住吉は作品制作を手掛けてから一貫して動物に焦点を当ててきました。モデルとなるのは、現実に存在する動物や、架空の動物たちですが、それらのすべては彼女のフィルターを透すことにより再構築され、あたらしいいきものとして生まれ変わります。その新たな命の誕生が鑑賞者を惹き付けるのでしょう。彼らの生命感にあふれた眼差しはわれわれの心をとらえて離しません。

今回の展示では、ギャラリースペース全体に生き物の生態を、サブルームでは住吉自身が研究内容として描いたスケッチやメモなどを配置し、個展ならではの展示で、作家の思考やコンセプトが見えてくる展覧会にしたいと考えております。テヅカヤマギャラリーでは2回目、南堀江に移転後は初となる展覧会です。是非この機会にご高覧いただければ幸いです。

なお今展覧会は、毎年末に開催し今年で4回目となる大阪アートコンプレックス（OAC）への参加企画となっております。大阪のアートシーンを盛り上げるべく若手の3つのギャラリー（フクダ画廊、展現舎、テヅカヤマギャラリー）でスタートしたOAC。昨年より新たにYODギャラリーが参加、そして今年はYoshimi Artsも加わり、計５ギャラリーになって更なる盛り上がりが期待されます。

作家ステートメント


目の前に広がるゆっくりと浮いたそのかたまりの内に
こちらをじっと観る者が在る。

曖昧で存在すらも不確かな、
しかし確実にそれは私の目の前に存在する。

目の前に広がるゆっくりと浮いたそのかたまりの内に
そちらをじっと観る者が在る。

曖昧で存在すらも不確かな、
しかし確実にそれはあなたの目の前に存在する。

私が指差すその先に、
あなたが指差すその先に、

曖昧で不確かなその確固たる存在を。
私たちが既に出逢っているものの一欠片を。

住吉明子　Akiko Sumiyoshi
1981　 　千葉県生まれ
2004年 文星芸術大学美術学部ビジュアルデザイン科卒業
千葉県在住

個展
2005年 「ZIP MIND」 / design festa gallery （東京）
2007年 「或の日の庭」 /gallery Grand Cafe （東京）
2008年 「白く森」 / アトランティコギャラリー （東京）
2009年 「ハロー・グッバイ・ハロー」 / TEZUKAYMA GALLERY
2010年 「おいしいbuca」 / ギャラリー・ダイニングバー buca （東京）

グループ展
2005年 「Central East Tokyo 05」 / 東京
2006年 「ZAIM OPENING FESTIVAL」 / 横浜
2008年 「Japanese New Ages Contemporary」 / TEZUKAYAMA GALLERY, secret auction / command N 主催 （東京）
2009年 「りったいぶつぶつ展」 / Bunkamura Gallery （東京）
2010年 「OSAKA ART NOW」 / HILLSIDE TERRACE A棟ギャラリー （東京）
「GALLERY'S RECOMMENDED YOUNG ARTISTS」 / TEZUKAYAMA GALLERY
「2010 summer 三越美術特選会」 / 日本橋三越 （東京）
2011年 「帰ってきた りったいぶつぶつ展」 / Bunkamura Gallery （東京）
[ ウサギマミレ、マレニネコ ] / SHINOBAZU GALLERY (東京)

他、アートフェア東京、ART TAIPEIなど国内外アートフェアへの出品多数

受賞歴
2006年 入選 「For Rent2」
2008年　　グランプリ受賞 「第一回 art_icle賞」

全文提供：　テヅカヤマギャラリー

会期：　2011年11月25日（金）～2011年12月23日（金）
会場：　テヅカヤマギャラリー
セカンドパーティー：2011年12月3日（土）18：00-21：00