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毛利そよ香 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 10月 06日

《背の根》Copyright© Soyoka Mori | 画像提供:ギャラリー風

なぜ、「根=生命」なのでしょうか?
毛利さんの制作の源であるこの方程式を解いてみます。

太古の昔から
花や実を結んで糧となり
灼熱の太陽から身を守るシェルターとなり
生き物たちを守り育んできた木々

その木々が
倒れたりせずに
太陽に向かって
まっすぐ伸びるよう支えているのも
生き物たちの糧となる
花や実や葉の命を支えているのも

すべては「根っこ」だったのです。

毛利さんというフィルターを通して
画面いっぱいに描き出された木々の根が
思い出させてくれたことです。

絡み合い、ひしめき合う「根っこ」たちは、
とても緻密に描かれているのに
作為的なものが一切感じられないのが不思議です。
描くべき「根っこ」はすでに彼女の中に宿っていて
ただひたすらそれを写し取っていたかのようです。

「無心」の境地から紡ぎ出された木々の根は
日ごろ何気なく目にする木々の根より
繊細さと迫力をもって迫ってきます。

「根」からあふれるエネルギーを直接感じていただきたいと思います。

全文提供: ギャラリー風


会期: 2011年10月6日(木)~2011年10月14日(金)
会場: ギャラリー風

最終更新 2011年 10月 06日
 

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