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梅田哲也:迷信の科学
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 3月 20日

copyright(c) Tetsuya UMEDA / Courtesy of Ota Fine Arts

梅田哲也は日用品や家電を改造し組み合わせた装置を作り出します。時に光や音を発し、動きを伴うその装置は周囲の環境や空間と関係を作りながら観るものをたちまちひきこみます。 その活動は空間インスタレーションやライブパフォーマンスなど多岐にわたり、これまでに、「門」(ARCUS、2008年)を始め、「クリテリオム」(水戸芸術館、2008年)や「Extended Senses」(NTT InterCommunication Center、2008年)など国内外の展覧会、音楽フェスティバルに数多く参加してきました。今年1月に開催されたアートアットアグネスでの展示では、最小限の機材によってホテルの部屋という紋切り型の空間を見事に変質させました。 作品は常に、展示空間の特性を咀嚼し、状況や環境と対話することで即興的に作り上げられます。 そうして作られた作品は時に部屋自体が息づいているかのように空間を満たし、私たちの中に眠っている、もしくは無意識に閉ざしてしまった感覚に訴えかけるような魅力をはらんでいます。 まさにボードレールのいうところの交感と呼ぶにふさわしい作品装置でしょう。このたびの展覧会では、梅田の視点にもとづく、無秩序から秩序へ、あるいは秩序から無秩序へと向かう数々の「できごと」を展示いたします。当たり前に存在し、目にすることができるもの、こと。個人的な感情や思想すらも排した梅田の装置によって私たちが存在する世界を不思議な現象と共に身近にご体感いただけるでしょう。また、展覧会オープニング当日4月25日19時より作家によるパフォーマンスを行います。

※全文提供: オオタファインアーツ

最終更新 2009年 4月 25日
 

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