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歌とピクニック in tamba
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 30日


画像提供:歌とピクニック実行委員会

丹波を舞台とした、“都市部”と“丹波”の文化交流を目的とした文化祭(野外イベント)を丹波市市島町の『丹波うぐいすの森』で2011年10月8日(土)~9日(日)に開催します。 『歌とピクニック』は、丹波出身の有志による「歌とピクニック実行委員会」(代表/近藤清人:丹波市)が企画・運営しており、自然豊かな丹波と洗練された都市部の文化が混じり合う事で生まれる、「新しい文化の可能性」 を拡げると同時に、丹波の青少年に「本物の文化」に触れてもらい、自己の秘めたる可能性の開花への契機となる事を目的に行います。

『歌とピクニック』は、ありのままの丹波市を愉しんでもらう為のイベントです。 昔からある丹波、そして今の丹波、将来の丹波。そこにそっと音楽を添えて。

私たちは丹波市を都市文化で彩って、準都会化を標榜するようなイベントにはしたくありません。 私たちは丹波市を背伸びしてアピールして、踏み荒らすようなイベントをしたくありません。 背伸びせずありのまま。自分が子供の多感だったころのそのままの丹波市を表現したいと思っています。

丹波特産の『おいしいもの』、丹波に似合う『かわいいもの』、そして自然の中で聴きたい『いい音楽』を楽しむ2日間のイベント。音楽と大自然。丹波市からのお客様と京阪神からのお客様。丹波市の学生とプロのアーティストやクリエイター。混じり合い、見つめる事でこれまで『知っていると思っていた』あまたの事に気づかされる事を目標として、一度きりではなく永続的なイベントを目指します。

<ライブ>
大野裕也(fuga city)、別所ユウキ、杉瀬陽子、深田ちひろ、Portable Tone Orchestra、pug27、mama!milk、三味線でデンプシーロール、地元学校吹奏楽部 ほか

<アート>
今村遼佑、谷澤紗和子、中井萌、吉岡千尋、福村真美、HEIHOKON ほか

<マルシェ>
ki-ka(ロールケーキ)、floresta-carro(ドーナツ)、森林食堂(カレー)、G.I.FACTORY(雑貨)、monoomoi(雑貨)、Crouka(アパレル)、GREEN GUERRILLA(観葉植物)、nomad(家具)、WOOD-TOP(木工雑貨)、辻判(フード)、大地農園(プリザーブドフラワー)、malle la brocante(雑貨)、シャトーダベイユ(雑貨)、米っ粉工房 丹波太郎(フード)、山名酒造株式会社(日本酒)、sanca(黒豆ごはんのおにぎりとみそ汁)、ciucate(イタリアン)、吉田屋(パン)、アリス(スイーツ)、hummingbird(焼き菓子と有機コーヒー)、氷上つたの会(焼きそば)、deri reika(フード)、丹波有機農業研究会丹波企業、丹波有機農業研究会(餅つき等)ほか

<ワークショップ>
桂かい枝・笑福亭由瓶さんの寄席体験、「organic festival 2011 有機農業祭」、「歌とピクニックハイキング」、「大阪市立大学都市研究プラザCCA クリエイティブサロン」ほか

『歌とピクニック in tamba アート鑑賞』―山下晃平(アート部門担当)
丹波の秋風と共に・感覚を解き放つ テントに広がる個性豊かなアート空間 文化イベント「歌とピクニックin tamba」では、音楽やマルシェ、有機野菜の販売だけなく、作家5名によるアート空間も登場します。もともとアートも音楽や食を伴った、祭りや歳時の場でもあります。多くの人が集う場に彩られる様々な装飾。全員で一体となった祝祭。アートの原型もそこにあります。そのようなことを少し思い出させてくれるようなアート空間が、「歌とピクニックin tamba」にも登場します。

5 人の作家がテントの中に個性豊かな作品空間を作りだします。空間全体に仕掛けや道具を配し、訪れる人をその空間に導く作家や、油絵に他の素材を混ぜ合わせて魅力的な画面を作り出す作家、そして自然をテーマに描く作家や版画を制作している作家など、様々なジャンルの作家が登場します。 部屋それぞれに雰囲気が異なり、訪れた人を個々に魅了する空間となるでしょう。作家もまた、美術館やギャラリーとは異なる、森とテントの中という空間に刺激を受けています。どんな作品を作ろうか。外の気配や音はどうか。どのような空間にして、どこに作品を置こうか。作品はどんな形にしようか、と。作家もテントという空間、自然の中の空間、音、空気などの気配を敏感に感じ取っているのです。

丹波の森というここならではの場所、ここでしか見ることのできない作品空間。見終えた後、またどこかで鑑賞したくてもそれはできません。作家の世界と丹波の森が持つ空気とではじめて成立する空間です。アートはそのような場と呼吸する力を持っています。

訪れる人は、まずは個々のテント空間を素直に味わってください。どんな気配があるのか。その空気感こそ自分の感覚が解き放たれている証拠です。その自分と自分の感覚との対話こそが、芸術の根幹でもあります。

作品空間を体感できたら、次はさらに深く作家との対話を試みても良いでしょう。個々の作品の物語を読むということです。小説の世界に入り込むのと同じです。どのような素材で描かれているのか、どのような道具を用いているのか。どのような形、色彩が見られるのか。繰り返し繰り返し、覗き込んでみる。そうすると、少しずつ物語が流れ始める。自分自身が解釈した物語。それを味わうことが大切です。時にそれは作家と同じ物語かもしれません。どうぞお気軽に作家に話を聞いてみてください。

今回の5つの空間はまた、森の一日と共に変化する作品でもあります。夕暮れ時のテントはどのような空間になっているでしょうか。どうぞ丹波の空気とともにアートを味わってみてください。

公式ウェブサイト http://www.uta-pic.com/

全文提供: 歌とピクニック実行委員会


会期: 2011年10月8日(土)〜2011年10月9日(日)10:00~20:00 ( 9日は17:00 まで )
会場: 丹波うぐいすの森公園(兵庫県丹波市市島町与戸字長尾)
料金: 1 day フリーパス ¥500 (高校生までは無料 学生証提示)


最終更新 2011年 10月 08日
 

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