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服部繭 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 29日

(左から)S3号、S4号、S3号 | キャンバスに油彩 20111年 | Copyright© Mayu Hattori | 画像提供:ギャラリーなつか

作家コメント
同じ観念の堂々めぐりにつきまとわれ、心身共にアップアップの状態にもかかわらず描かずにはいられない。これを私は勝手に強迫観念と呼んでいる。この状態が新しいものをつくり変えることができるまで私の内で延々と続く。

服部繭 HATTORI Mayu
福島県生まれ
1979 伊藤応久(日展審査員)に師事
1988 ル・サロン会員となる
1989 フランスにてポール・アンビーヌ先生に師事 サロン・ドートンヌ会員

主な個展
2001 ギャラリーなつか、銀座('02 '03 '04 '05 '06 '08 '09 '10)
2007 サイボクミニギャラリー、埼玉('08)
2008 Gallery Bar Kajima、銀座('11)
2009 コバヤシ画廊、銀座('11)

全文提供:ギャラリーなつか


会期: 2011年10月3日(月)~2011年10月8日(土)
会場: ギャラリーなつかb.p

最終更新 2011年 10月 03日
 

編集部ノート    執筆:田中みずき


《ドローイング》2010年
Copyright © Mayu Hattori

    白地に現れる抽象的な黒や黄色のぼやけた線は、つかみきれない模索の跡か。
    アイボリーの壁に一直線に並べられているのは、正方形のキャンバス。人の頭程の大きさである。こじんまりとした画面は、大広間に掲げるものというより、個人的な世界で楽しむためのものかも知れない。いつしか親近感が沸いてしまう。作品に向き合うということは、作品と何かを共有することなのかも知れない。作者とではなく、そこから自立した作品と向き合うのだ。両手の掌程の画面の正面に立ってみると、小さな画面に重なる色が奥深くまで続いていくように見え、向き合う楽しさを教えてくれる。


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