秋山ブク 「コンポジション 6番:梅香堂の備品による」 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 27日 |
「less is less, more is more」と本人が言うとおり、秋山ブクのインスタレーションは、空間から何も引かず、何も足さないものです。近年、会場の既存の備品を中心に構成されるインスタレーションはめずらしくはありませんが、秋山は十年前よりそうした作品を発表してきました。 一見、無造作に放置されたように見える種々の備品は、それぞれのモノの持つ記号性と物質性との距離を緻密に測定し、再構成されています。彼の作品には記号と物質を消費し続ける現代社会への、きわめて個人的な介入─しなやかな社会性が感じられます。 当初はギャラリーなど、中性的な空間で発表してきましたが、近年は長屋や庭など、ノイズを多く含む会場で作品を展開しています。 本展も、梅香堂の備品のみによって構成される予定です。 秋山ブク(あきやま ぶく) 個展 全文提供: 梅香堂 会期: 2011年10月8日(土)〜2011年11月13日(日) |
最終更新 2011年 10月 08日 |