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大島成己 展:緑の触覚
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 26日

Copyright© Naruki Oshima | 画像提供:ギャラリーノマル

当画廊では2年振りの個展となる大島成己展では、新たなテーマに取り組んだ新作が発表されます。

大島が2002年から継続的に制作してきた「Reflections」シリーズでは、街中の建築物におけるガラスファサードを被写体とし、遠近感を崩していく方法を通じて、日常的な空間解釈にズレを持ち込み、被写体イメージを構成する光、色彩、そして触覚感を増幅させる表現を試みてきました。その作品中では日常的な意味性は弱められ、「映像的な現象の刹那的な奇妙さ」が強度をもって私たちの眼前に提示されました。

本展で発表する新作では、前シリーズの都市空間における直線的な人工物から一転して、有機的に入り組んだ森の木立ちを被写体として選択し、タイトルにあるように、「触覚」的なモノのとらえ方を通じて、単なる光学的な視覚とは異なる視線のあり方を模索する、意欲的な内容となっています。

これまで展開してきた「Reflections」シリーズで、写真と建築の両面から国際的な評価を得ていた大島成己の“視ること−世界との新たな関係の取り方”に、さらに深く踏み込む新たな展開を、ぜひともご高覧賜りますようお願い申し上げます。

作家コメント
新作では、鬱蒼とした木々の中に分け入った際の、対象を目でまさぐるように視て、辛うじて認識するような感覚を表現したいと思っています。それは、葉、枝、幹が絡み合っているところの手触り感の総体としてあり、「緑の木々」としての全体的イメージから離れて、木々の部分のそれぞれの部分、部分が織り成されて、集合している状態としての有り様であると考えています。

大島成己
1963 大阪に生まれる
2000 大阪府・関西ドイツ文化センター主催芸術家交流事業プログラム「Art-Ex」に参加
2001-02 平成13年度文化庁在外派遣芸術家研修プログラム 研修員
2001-03 ドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミー、トーマス・ルフ(Thomas Ruff)教室にて研究

主な個展
2000 「ドイツにおける日本年, Naruki Oshima, photography」クンストラウム・デュッセルドルフ, ドイツ
2002 「Contemporary Art From Japan to Finland 2002」フィンランド美術家協会Gallery G, ヘルシンキ, フィンランド
2004 「Reflections」ノマル・プロジェクトスペース キューブ & ロフト, 大阪
2006 「Reflections」 Galerie Heinz - Martin Weigand, カールスルーエ, ドイツ
2008 「Reflections」Gallery White Room Tokyo, 東京
2009 「Reflections」ギャラリーノマル, 大阪

主なグループ展
1989 「つかしんニュアル 浮遊体−イマージュ空感」西武美術館つかしんホール, 兵庫
1990 「シガアニュアル '90, 写真による現代版画」滋賀県立近代美術館, 大津
1991 「現代美術 '91, 素材はいろいろ」徳島県立近代美術館
1992 「アートナウ '92, 12人の実践/90年代美術の新地平」兵庫県立近代美術館
1993 「TOKYOまちだ国際版画展」 町田市立国際版画美術館, 東京(買上賞)
1994 「現代の版画 '94」渋谷区立松涛美術館, 東京
「光と影—うつろいの詩学」広島市現代美術館
1997 「芸術祭典─京─, 思い出のあした」京都市美術館
2000 「今村源←→大島成己展←→三脇康生, ナルシシスムを静かに破壊せよ」ノマルエディション / プロジェクト・スペース, 大阪
2002 「トーマス・ルフ教室から…」ギャラリー・ハウス・シュナイダー, カールスルーエ, ドイツ
2003 「第一回ロッテルダム国際建築ビエンナーレ」ロッテルダム, オランダ
「TAMA VIVANT 2003—とらえられたかたち」多摩美術大学, 東京/弥右衛門画廊, 京都
2004 「第9回ヴェネチアビエンナーレ」イタリア館及びアルセナール, ヴェネチア, イタリア
2005 「DOMANI 明日 2005」損保ジャパン東郷青児美術館, 東京
2007 「Appearance | 写真表現と現代空間の深層」 代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム, 東京
2008 「Paris Photo 2008, ステートメント部門」カルーセル・デュ・ルーヴル, パリ, フランス
2010 「あいちアートの森−アートが開くあいちの未来:堀川プロジェクト」 東陽倉庫テナントビル, 愛知
「Viewing City - Shanghai Intl Printmaking Exhibition 2010」上海虹橋現代美術館, 中国

共同制作
2003  「第一回ロッテルダム国際建築ビエンナーレ」ロッテルダム, オランダ
オランダ人建築家ヴィール・アレッツ(Wiel Arets)とビデオ・インスタレーションを共同制作

パブリック・コレクション
国立国際美術館/町田市立国際版画美術館/徳島県立近代美術館/京都市美術館/大阪府立現代美術センター/同志社大学/京都嵯峨芸術大学/名古屋芸術大学/国立台湾師範大学(台湾)/ノルドライン・ヴェストファーレン州文化科学省(ドイツ)/大林組大阪本社

※全文提供: ギャラリーノマル


会期: 2011年11月5日(土)〜2011年12月3日(土)
会場: ギャラリーノマル
オープニングパーティー: 2011年11月5日(土)17:00〜
.es(ドットエス)ライブパフォーマンス「遠い太鼓—through it」: 2011年11月19日(土)19:15〜 ¥1000. inc. 1 drink
休廊日:日曜・祝日

 

最終更新 2011年 11月 05日
 

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