青い空、紅葉、土、流木、自然は美しい色彩でいっぱいです。人をはるかに超えた時間のなかで、形や色が、バランスよく存在しているからです。
湖や河畔で制作のための素材をさがす。ポイントが決まったら、流木やキャンバスをセットして、数メートル離れた定点から見てそれらがさえぎる背景と同色を塗り静かに対峙していると、青空、水面などの自然と眼前のオブジェとが溶け合ったように見えてくる。自然色と人工色が融合する現象は美しい。このイリュージョンを写真に撮るというフォトインスタレーション作品です。ぜひご覧ください。
小本章 1935年東京生まれ。1994年~女子美術大学大学院講師(非常勤)を勤める。
主な個展 1991 デュッセルドルフ市美術館グラフィック画廊 1994~1998 「待合 / MACHI・AI」ストラットフォード美術館、トム・トムソン美術館、ビクトリア美術館、その他16の北米の公立美術館を巡回 1998 「風景との交感 小本章展」岐阜県美術館 2004 「小本章展」美濃加茂市民ミュージアム(岐阜県) 2008 「小本章展 」岐阜現代美術館 その他、ギャラリー16/ギャラリーマロニエ/ギャラリーすずき(京都)、アートフロントギャラリー(東京)など個展多数
主なグループ展 1981 「写真における肖像、静物、風景」プラハ国立工芸美術館(チェコ) 1983 「現代美術における写真 ̶ 1970年代の美術を中心として」東京国立近代美術館/京都国立近代美術館 1985 「パリ、ニューヨーク、東京1948̶1984」つくば写真美術館(茨城県) 1987 「現代美術になった写真」栃木県立美術館 1996 「小本章・永原ゆり展」エレクトログラフィア美術館(スペイン) 1997 「国際プリントトリエンナーレ・クラクフ97特別展 Octagon+1」日本部門コミッショナーとして参加(ポーランド) 2000、2003 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟県) 2003 「まどわしの空間 ̶ 遠近法をめぐる現代の15相」永原ゆりとコラボレーション、うらわ美術館(埼玉県) 2010 「ポーランド/日本 現代写真交流展 ̶ Towards the Essence 2009-2010」(トキ・アートスペース、東京/ギャラリーすずき・京都国際交流会館姉妹都市コーナー展示室、京都)
受賞 1979 ジャパンアートフェスティバル'79優秀賞(国立国際美術館) 1980 第1回日本グラフィック展フォトグラフィ部門特選賞 1981 ジャパンアートフェスティバル'81栃木県立美術館賞 1984 西武美術館版画大賞展大賞 現代日本美術展 1983、92 神奈川県立近代美術館賞 1985 佳作賞および東京国立近代美術館賞 1989 京都国立近代美術館賞 日本国際美術展 1984 佳作賞 1986 東京都美術館賞および兵庫県立近代美術館賞 1991 大阪絵画トリエンナーレ・大阪ドイツ文化センターデュッセルドルフ市特別賞 1996 CWAJ現代版画展奨励賞
パーマネントコレクション フランス国立図書館(パリ)、ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)、ウッジ美術館(ポーランド)、 ふくやま美術館、山口県立美術館、神奈川県民ホールギャラリー、東京都現代美術館、東京都写真美術館、 徳島県立近代美術館、その他。
その他の活動 1996 エレクトログラフィア美術館招待研修(スペイン) 2000 文化庁特別派遣芸術家在外研修(マクラレン美術館、カナダ)
全文提供: ギャラリーすずき
会期: 2011年10月18日(火)〜2011年10月30日(日) 会場: ギャラリーすずき
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