閨秀2.0 複数のベクトル、あるいはキャットファイト |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 15日 |
京都の多様な芸術文化をつなぎ支える一助になることを願い発足した企画チーム「CAVE」では、昨年の『閨秀の孫娘』第一回展に引き続き第二回展『閨秀2.0』を開催。美術を中心に、イラストやサブカルチャーなど様々な分野で注目を集める女性アーティストをご紹介します。 まずは鮮やかな色遣いと大胆な筆致で、動物や子どもたちの油彩画を描いてきた、油彩画家の栗田咲子。画題はなごやか、だがどこかいびつで奇妙な肌触りを持つ具象画を描いてきた栗田は、国立国際美術館での出品経験もあるキャリアの持ち主です。 昨年東京ワンダーサイトのTWS-EMERGING2010にて発表、自らの内なる神話をきらめく画面に紡ぎだす中田有美、コミケなどサブカルチャーの分野で活躍し、実際に装着できる口枷を制作してきた口枷屋モイラなど、中堅勢も魅力的。 イタリアの地下墓地「カタコンベ」や日蓮上人の像など、宗教的な幻想絵画を描く尾家杏奈、遊郭に取材した写真を使い、インスタレーションを展開する高田智美、独特の美しさを持つ棘だらけの立体作品を作る、日本画出身の森文恵と、新人勢も多士済々です。 なお、本企画はゲスト企画者を迎えてのキュレーション。『ユリイカ』などで執筆する、サブカルチャー/美術評論家の樋口ヒロユキ、パリでの1年間の滞在経験を持つギャラリストの森山牧子が、本展の企画を務めています。 イチゼロ年代の女性による多様な表現を集めた本展に、どうぞご注目をよろしくお願いいたします。 出品作家 全文提供: 樋口ヒロユキ 会期: 2011年10月18日(火)~2011年11月6日(日) |
最終更新 2011年 10月 18日 |