向山喜章:Moonveda |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 06日 |
向山喜章は1968年大阪府生まれ。1991年の初個展以来、日本とドイツを中心に作品を発表。現在は軽井沢を拠点に制作活動を続けています。ワックスを使用した美しい作品は、森美術館をはじめとして、大林組、エノテカ、サムソンなど国内外の多くの著名な企業や重要な個人コレクターに収蔵されており、今回の新たな方向性を試みる作品の発表により、ますますの活躍が期待されます。 ワックス ワックスは彼が敬愛するヨーゼフ・ボイスやヴォルフガング・ライプが好んで作品に使用した、温かく有機的で人間と親密な優しい素材です。密教聖地である高野山で幼少期を過ごした向山は、神仏に奉納する祈りのメディウムである蠟燭を通じて、ワックスをとても馴染み深いものに感じ、自らの制作に重要な素材と考えています。 普遍的な光 見えないものに深い存在を感じ、万物に魂が在る、宿ると信じる、そうした考えは密教だけでなく、古代の自然崇拝以来、日本人の信仰の根底に脈々と受け継がれています。向山は、不可視の神仏に灯明を捧げるという古くから行われてきた行為を、作品制作というかたちで日々黙々と実践しているのです。 新たな展開 タグチファインアートでは初めての展覧会であり、向山にとって、実に11年ぶりの東京での個展です。ぜひご高覧下さい。 ※全文提供: タグチファインアート 会期: 2011年10月21日(金)-2011年12月3日(土) |
最終更新 2011年 10月 21日 |