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武田浪&藤波晃 二人展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 02日

武田浪 | Copyright© Rou Takeda | 画像提供:ギャラリー恵風

作家コメント
私の内部表現は、時の境界を取り払い過ぎゆく、一刻から次の一刻への移動の瞬時を思考する。誕生、存在、死、過去、現在、未来と結びつき「ない」ものから「ある」ものとなって存在する。
(武田)

武田浪  TAKEDA Rou
1942 年大阪生まれ。1963 年近畿大学理工学部金属工学科中退。1964 年工業デザインを学びながら陶芸家・東 憲に師事。専門学校でデザインを教える。1969 年渡米、カリフォルニアオリジナル社、カール・ウイッツセラミックス研究所、トレジャークラフト社、ポトリクラフト社でデザインを担当。セラミックデザイナーとして永住権獲得しロスアンゼルスにて作陶。1975 年在米の八島太郎画伯に師事する。ウエストウッドセラミックスギャラリー(ロスアンゼルス)で個展。1977 年帰国。滋賀県近江舞子に築窯。以後京都を中心に各地で個展、二人展、グループ展。近年、素材の幅を広げた創作を思考している。加古川市の職員会館、常住寺、斎場等の陶壁作成。沖縄の本部記念病院陶板を制作。1997 年頃に新しい土との出会いがあった。風情と土肌の生命感は自分のイメージから「鬼ヶ島」と命名。以後「鬼ヶ島」の可能性を追求しつづけている。

作家コメント
『徒然に』京都で生まれ育った私は、その環境や文化、歴史等に自ずから培われて生きてきました。そして、京都人としての独特の思考傾向や美意識、そして、感覚が自然に身に付いたのかも知れません。勿論、欧米の歴史や文化、芸術や文明、そして思想にも興味は充分ありますが、しかし、現代美術の動向やコンテンポラリー・モード等には全く関心が有りません。私は元来、個人主義的で、物事に対して熱烈に成る事や、世間や通俗的な事柄を極力嫌う、虚無的な人間です。難しい事ですが、日常的には、知的好奇心の赴く侭に、出来る限り自由に楽しく生きたく思っています。故に、私にとって絵画制作とは、余枝に成れば、成るほど良い事だと考えているのです。
(藤波)

藤波晃  FUJINAMI Akira
1958 年京都学芸大学(京都教育大学)特修美術科西洋画卒業。2005 年大阪芸術大学教授を定年退職する。2007年『藤波晃作品展』がニューヨーク市で開催された。2007 年京都市美術館に「1960 年代の作品群」が収蔵された。2008 年真宗本願寺派、北谷山「報恩寺」本堂襖絵8 面を制作する。2009 年秀明文化財団より『秀明文化賞』を受賞する。MIHO MUSEUM に『冬の花火』〈1996 年〉が収蔵された。2010 年ポーランド国立美術館に、2009年制作版画作品『夏の終わり』と『退屈な昼下がり』の2点が収蔵された。作品展開催、各種招待出品多数。現在、京都シニア大学学長、往年の名作映画劇場『FILM dʼ ART』主宰、『ファインド・アイ京都』創立会員、「民族芸術学会」会員、「京都日仏協会」会員。

全文提供: ギャラリー恵風


会期: 2011年9月20日(火)-2011年10月2日(日)
会場: ギャラリー恵風

最終更新 2011年 9月 20日
 

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