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山本直輝:フラット11
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 01日

Copyright© Naoki Yamamoto | 画像提供:アルマスGALLERY

2001年の9.11を機になんとなく落書きを始めるようになった山本は、徐々に絵画への傾倒を深め、現在は人間の極個人的な闘争をテーマに絵画を制作しています。

人物の顔面が崩壊・変形し、外へと伸びる触手のようなパーツとなって顔を覆っていたり、人体の一部が解剖図のように寸断されていたりする様が、ストリートアートの技法を援用して描かれます。山本は、顔面を覆うこれらのパーツは、彼ら個人の血肉の入り交じった仮面であり、古来より外的な驚異と対峙するために呪術的に用いられた仮面と同義だといいます。

現在では、外的な驚異に代わって個人という存在そのものについての内的な葛藤に仮面は用いられます。

デジタル世界の描線であるベジェ曲線の破片、モーションと化した肉体の一部、外と内が入り交じり分解されようとする中でなお、自我を留めるための闘争にさらされる人々を旧作と新作併せて展示します。

全文提供: アルマスGALLERY


会期: 2011年9月3日(土)-2011年9月17日(土)
会場: アルマスGALLERY

最終更新 2011年 9月 03日
 

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