国画会会員の染織作家・清水明子さんによる和光では11年ぶり2回目となる個展。

織りの面白さ、特に絣の表現の多様さに惹かれ、絣の第一人者として民芸に根ざした染織の新しい表現を創出してきた清水さん。

今回は、後進の指導にあたってきた女子美術大学退職を機に、これまでの作家活動の集大成となる作品を展観いたします。「柄の大胆さ」と「余白の美しさ」をテーマに、さまざまな織の技術と多彩な絣模様を自在に組み合わせた、モダンで個性豊かな紬織着物、地機による色無地の着尺、名古屋帯など50余点が会場を彩ります。

清水　明子（しみず・あきこ）
1946年　北海道に生まれる
1969年
女子美術大学芸術学部美術学科工芸専攻卒業
柳悦孝工房研究助手
国展（国画会主催）出品（以後毎年出品）
1973年～
女子美術大学 非常勤講師
専任講師、助教授を経て94年に同大学教授に就任
1973年　国画会新人賞受賞（76年国画会会友、86年同会会員）
1975・80年　個展（東京）
1982年　グループ展「紬・絣 女流新人作家十人展」（東京）
1985年　グループ展「織りの音 五人展」（東京）
1990年　企画展「現代日本テキスタイル米国巡回展」
2000年　和光ホールにて個展
2010年　女子美術大学 名誉教授
著書に『糸染と織の技法』（講談社）

全文提供：　株式会社和光

会期：　2011年9月28日（水）－2011年10月4日（火）
会場：　和光ホール