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横山裕一:きみはネオ漫画をみたか
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 8月 28日

Copyright© Yuichi Yokoyama | 画像提供:三菱地所アルティアム

ジャンルも国境も超え、爆発的な人気を誇る「ネオ漫画」とは?!

九州出身の漫画家・横山裕一は、未来的な景観、スタイリッシュな人物、大胆なオノマトペ、疾走感溢れる展開の「ネオ漫画」によって、アート・デザイン・サブカルチャーなどジャンルを問わず国内外で爆発的な人気を誇っています。また、森美術館・六本木クロッシング2007、川崎市市民ミュージアムでの個展をはじめ、欧米やアジア各国の展覧会に招聘されるなど、漫画や現代美術というジャンルを飛び越えて横山の表現を捉える動きも活発です。

ゴゴゴゴゴゴ……ザザザザザザ……など擬音語が飛び交う『ニュー土木』、鉄道旅行が大スペクタクルとして描かれる『トラベル』、大規模な仕掛けや謎のオブジェが次々と現れる異界の庭園『NIWA』……その独特な横山ワールドには引き込まれずにはいられません。また、これまでの直線的でスタイリッシュな表現から離れ、ベビーのかわいさを追求した『ベビーブーム』では、マンガという表現形態の奥深さや色彩の妙を感じさせます。

漫画の完成形は、出版物として手に入れるもの。それまでの過程は全て薄い紙の中へと圧縮され、姿を消しています。本展では、横山の描く時間と空間が織り成す「ネオ漫画」の世界観をお楽しみ頂き、漫画として出版される前の原画、さらにその前の段階であるドローイングやペインティング、初公開となるアイデアデッサンなど数百点を通して、これまでに見ることのなかった横山の創作の秘密に迫ります。

横山 裕一 よこやま ゆういち
1967 宮崎県に生まれる
1990 武蔵野美術大学油絵科卒業 埼玉県在住

<主な個展>
・2009
「横山裕一 ネオ漫画の全記録:わたしは時間を描いている」、川崎市市民ミュージアム
・2010
「横山裕一“BBF”」、ARATANIURANO、東京

<主なグループ展>
・2005
「2005 Underground Comix Festival Comix & Ax.」、ロッテギャラリー、安養、韓国/ギャラリー・コット、ソウル
・2006
「縄文と現代:二つの時代をつなぐ『かたち』と『こころ』」、青森県立美術館
・2007
「Crystal Crunch」、ペルジ現代美術ギャラリー、パドバ、イタリア
「美麗新世界:当代日本視覚文化」、北京大山子藝術区「798」内/広東美術館、広州、中国
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」、森美術館、東京
「ピクニックあるいは回遊」、熊本市現代美術館
・2008
「KRAZY!」、Vancouver Art Gallery、バンクーバー、カナダ
「AIX-ENPROVENCEマンガフェスティバル」、エクス・アン・プロヴァンス、フランス
・2009
「FUMETTO―individualdiagnose」、Kunstmuseum Luzern、スイス
「NEW YORK MINUTE」、MACRO FUTURE MUSEUM、ローマ、イタリア
「city_net Asia 2009」、ソウル市立美術館、韓国
「山と渓谷」、ARATANIURANO、東京
・2010
「CORNER」、NANZUKA UNDERGROUND、東京
他、多数

全文提供: 三菱地所アルティアム


会期: 2011年9月10日(土)-2011年10月2日(日)
会場: 三菱地所アルティアム
オープニングレセプション: 9月10日(土)18:30 - 20:00 入場無料、予約不要、作家来場!
横山裕一 トークイベント&質問相談会: 9月11日(日)14:00 - 16:00

最終更新 2011年 9月 10日
 

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