畠山直哉:光のマケット |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 2月 17日 |
Naoya Hatakeyama “Maquettes/Light #2602” 1995, gelatin silver print, B&W transparency, UV filter, Light box, 22.5x15cm, Courtesy of Taka Ishii Gallery copy right(c) Naoya HATAKEYAMA / Gallery Courtesy of Taka Ishii Gallery これまでも美術館での展覧会などで紹介されてきた本シリーズは、本展で展示予定の未発表作を含む20点をもって、シリーズとしての完結をみます。本展終了後には、本年7月7日からの「アルルの出会い2009」(Recontres d’Arles 2009)へのシリーズ全点の出品も決定しております。 畠山直哉は、これまでも「都市」をテーマに現代世界の在り様そのものを根底から問うような作品を発表し続けてきました。「都市」の鏡となり、また時には「都市」そのものを侵食するようにして、私たちが現実として受けとめているものに対して疑問符あるいは中断点をさしはさんでゆく作品群は、比類のない評価を確立しています。夜の都市を照らす外灯の、発光そのものまでを写真の中で再現するという「光のマケット」は、写真が「像」であることを超え、「現実」そのものを代理することで、写真というメディウムそのものの在り方にも新たな姿を与えるようです。写真史上のいかなる作品も到達したことのない、新たなイメージの論理を求める本シリーズを、この機会に是非ご高覧下さい。 ※全文提供: タカ・イシイギャラリー |
最終更新 2009年 2月 20日 |