京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2011」9月・10月開催、今日より前売り開始 |
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執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 8月 08日 |
2010年秋、京都芸術センターを中心に開催され好評を博した〈KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭〉が今年は京都市全体を「劇場」として9月23日(金・祝)から10月16日(日)まで開催される。 第2回目となる今回は、「知覚の旅」をテーマに舞踏、ヨーロッパのバレエ・テクニックをベースとした表現から伝統芸能、アンドロイド演劇まで、幅広い身体・演劇表現を通じて、観客の知覚を覚醒させるようなプログラムで構成。 国内からは、京都を中心に活動する地点/三浦基による『かもめ』(再創作)、KIKIKIKIKIKI(きたまり)『ちっさいのん、おっきいのん、ふっといのん』(世界初演)をはじめ、平田オリザ+石黒浩研究室によるアンドロイド演劇『さようなら』、白井剛、笠井叡など国内アーティストによる8演目に加え、アメリカ・ブラジル・ドイツの3ヵ国/地域からそれぞれ1演目、合計11プログラムを紹介する。 現代美術ファンには石橋義正(キュピキュピ)と高嶺格によるプログラムが注目される。昨年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で個展が開催された映像&ダンスカンパニー・キュピキュピの石橋義正は、伝統芸能を現代的な演出で構成する『伝統芸能バリアブル』を演出。出演者が全員女性というステージは、いままで見たことのない伝統芸能を目撃する日となるだろう。 本年、個展「とおくてよくみえない」が全国を巡回中の高嶺格は、ブラジルでの3年間にわたるエクスチェンジ・プログラムの1年目の成果をもとにした展覧会『ジャパン・シンドローム~step 1 球の裏側』を京都芸術センターのギャラリースペースで開催。来年度は舞台制作も予定されており、今後の展開も含めて要注目な展覧会だ。 そのほか、若手演出家・杉浦邦生によるフリンジ企画「GroundP★(グランップ)」、レクチャー、フォーラム、ワークショップ、展覧会など関連イベントも開催。さまざまな角度から舞台芸術の魅力に触れられる盛り沢山な内容だ。 さらに、毎年秋に京都市内のギャラリーを中心に実施される「KYOTO ART MAP」とメディアパートナーとなるなど、他の施設やプロジェクトと連携もはかるという。紅葉にはまだ少し早いが、京都で舞台とアートの初秋を満喫したい。 前売り券の発売は8月8日(月)からKYOTO EXPERIMENTチケットセンター(京都芸術センター2F)をはじめ、ウェブサイト、チケットぴあなどで発売される。複数のプログラムの観劇にはセット券をおすすめしたい。詳細は公式ウェブサイト<http://kyoto-ex.jp/>を参照。 |
最終更新 2011年 8月 05日 |